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スーパーの生き残り戦争

オハイオで5代続く食料品店、グリーン&グレインズ。
父親の急死で店の経営者となった息子のレスリー。
もちろん人望も経験も無い彼は、常に父と比較され、従業員、顧客からの冷たい視線が突き刺さる・・・。

制作国: us.gifアメリカ
放映時間: 22分
ジャンル: コメディ
DVD発売: シーズン1&2(US)
初放映: TBS 2006~2009 全3シーズン 21話
日本未公開。

総合評価:☆☆☆
面白さ:☆☆★
手軽さ:☆☆☆★

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新経営者と昔からの従業員

精一杯頑張ろうと気持ちを切り替えますが、周囲の視線は限りなく冷たく、前途は多難です。
父親は従業員、顧客ともうまく付き合っていたらしく、レスリーとの差に周囲は失望します。
良くも悪くも人は変化を嫌いますからね・・・。

それでも弁が立ち、アイディアマンであるレスリーは、次々と奇策やリーダーシップを発揮することで、迷走しながらもなんとか店を良い方向に引っ張っていきます。

掃除や機器の保守などを担当するカール (as Bob Clendenin)は、パッと見頼りなく、本当に頼りないです。プエルトリコ人で、食料品担当のジョランダ (as Roberta Valderrama)と、秘かに良い仲のようです。ジョランダは息子が一人いるシングルマザーです。

精肉担当のトッド (as Chris Payne Gilbert)は、その肉体美と甘いマスクから、近所のおばさま達に大人気。普段から女性にもモテモテです。


そのトッドに思いを寄せているのが、顧客サービス係のイングリッド (as Kirsten Gronfield)。見た目は佐々木希です。さておき、少しアホっぽいですが、若くてかわいいので人気者です。

レジ係はベテランのリチャード (as Christopher Liam Moore)とバック (as Greg Davis Jr.)のコンビ。リチャードは40過ぎですが、未だに母親と住んでいます。バックはまだ20代前半で、それなりに出世欲もあるようです。

大手スーパーに立ち向かう地域の商店

レスリーの初恋の相手エイミー・アンダーソン (as Jennifer Elise Cox)と再会しますが、彼女は隣の大手ストア、スーパー・ヴァリュー・マートに勤めていて、レスリーの店を巨額の資金で買収しようとしています。それがレスリーの父の遺志だと言います。
しかしながらレスリーは対決することを決意し、店の再生を誓います。

エイミーはピンクのスーツ(スーパー・ヴァリュー・マートの色がピンクなので)を着て、G&Gによく偵察に訪れます。ぶち切れると、とにかくわめきまくります。

G&Gは、従業員を家族のように扱ってきて、レスリーもそれを引き継いでいます。一方、スーパー・ヴァリュー・マートは今時の大手チェーンなので、儲けるためなら手段を選びません。
レスリーもなりふり構いませんが、家族である従業員を切り捨てるようなことはしません。

基本的には、この2店の対決です。というか、何だかんだでエイミーが絡んでくるだけですけどね。
このしょうもない戦いが笑いを誘います。従業員とレスリーの戦いも笑えます。先代はこうだったのに・・・といびられながらも打開策を探し続けています。

このショウのプロデューサー兼脚本は、レスリーを演じるジョン・ラウアー。彼はパリッとしないわりに、ごちゃごちゃと能書きの多いレスリーがよく似合っています。

経営者的視点

舞台は地方都市のオハイオですが、弱肉強食の競争社会アメリカ。G&Gは5代に渡って、この戦いを生き抜いてきました。レスリーはニューヨークという、その戦いの最前線から、別の最前線に戻ってきたわけです。

G&G自体、家業の継承でここまで成り立ってきました。従業員も家族の一員として、そして顧客をご近所の知人として扱ってきたようです。レスリーはそれも引き継いでいきます。

エイミーのスーパー・ヴァリュー・マートはその対極にあり、競合店を打ち破ってチェーンストアとして生き延びてきたわけです。

アメリカ人が観ても、G&Gを応援したくなるでしょう。単に主人公達の店だからというわけではなく、従業員同士がトゲトゲすることなく、仲良く楽しく働いている姿が共感を呼ぶのではないでしょうか。

それほど面白いというわけでもつまらないというほどでもありません。洗練されている感じもありません。
ですが、人間味のあるキャラクター達に頑張って欲しいのと、気軽にサクサク観られる手軽さもあって、次々と観てしまう、そんなショウです。

直球評価

・そんなに面白くないけど、サクサク観られる。
・全体的にキャラの魅力が薄い気がする。
・カール役のボブ・クレンデニンはコメディなら何やっても光る。
・イングリッド役のクリステン・グロンフィールドは、どう見ても佐々木希。
・エイミーが切れると盛り上がる。
・お店大きいけど、本当に7人で回してたらすごい。
・大して人気のあるショウじゃないと思う。


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