24 -TWENTY FOUR- (原題:24)

60分(43分だけど) × 24話 = 1日

全24話。1話につき1時間進み、24話で24時間進むリアルタイムサスペンスドラマ。
実際の時間が1秒立てばドラマの時間も1秒経過。
回想シーンやフラッシュフォワード、フラッシュバックなどで時間がずれることは一切なし(CMとかでずれるけど)。
テロとの戦いには一刻の猶予も許されない。

制作国: us.gifアメリカ
放送時間: 43分
ジャンル: 戦争・テロ、アクション、スリラー
DVD発売:シーズン1〜8、コンプリートセット
初放映:FOX 2001〜2010 全8シーズン 全192話
日本初放映:フジテレビ 2004〜2010 シーズン1〜7 WOWOW 2010 シーズン8
HuluU-NEXTで配信中!!

総合評価:7.6/10 7.6/10
ハラハラ度:9.2/10 9.2/10
食傷度:8.8/10 8.8/10

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観続けさせる見せ方

毎回飽きさせないために、1時間の中にうまく面白みを詰め込み、かつ次回への期待を盛りこまなければならない。そしてそれが24回できれいに終わらないといけないと思うといったいどうやって作っていけばいいのやら・・・。(実は簡単なのかもしれないけど)

実際に観てみると、とてつもなくスリリングで面白いです。あまりにも凄まじい展開で、一体誰を信じていいのかわからなくなって人間不信に陥ってしま います。主人公ジャックも含め、みんな行動が怪しいし・・・。まったく先が読めないし読んでもちっともあたらない 。24時間のうちだるい時間稼ぎなシーンはなく、本当に最後の数秒までまったく息が抜けません。ドキドキしすぎて苦しいほどです。

オンエアでは一話見逃すととんでもないことになってしまうので、毎週観るのも大変そう(実際はそんなこと全然ない)。見忘れてしまった人はどんどん脱落者になったりして・・・。ある意味気軽には観られないのですが、はまると抜け出せない!!次回を観ずにはいられないし、次回がとても待ち遠しい!! そんなショウです。

テロとアメリカの戦い+家族愛

シーズン1のストーリーを簡単に説明。

主人公ジャック・バウアー はCTU (Counter Terrorist Unit:カウンター・テロリスト・ユニット)のスペシャルエージェントです。ある夜娘のキムが行方不明になるが、CTUから緊急招集をかけられ出勤せざるをえなくなります。

ミッションは大統領の予備選挙に出馬し、黒人初の大統領になるだろうといわれている上院議員デヴィッド・パーマーの暗殺を阻止すること。そしてCTU組織内にテロリストの内通者がいるらしいため、誰も信用できない。そんな状態の中で手探りの捜査を進めていくわけです。

という状況を皮切りにでろりんっとストーリーが展開していくわけです。ストーリー書く=ネタバレなのでこれ以上ストーリーについては一切何も書かないでおきます。
このショウのテーマはアメリカ vs テロリスト。そして家族愛です。

わくわくを作って見せる

画面を分割して、同時刻に複数のシーンを映したりと色々と趣向をこらしています。たまにそれぞれがニアミスしたり、交わったりするところがまた面白さを感じさせます。この演出法は流行りましたよね。


あとは実現可能そうな、またはすでに使われてそうなハイテクツールたちも盛り上げてくれます。スマートフォンとか情報端末とか欲しくなりますね。ならないですか?

テレビ版ニキータ(1997年の方、原題:La Femme Nikita)でも名演出として活躍したジョン・カッサーは、シーズン2以降、最初の数話と最後の2話を必ず担当しています。彼の見事な手腕も見所です。

シーズン1から1年半後という設定のシーズン2もその勢いは全く衰えることなく、緊張と感動の連続を提供してくれます。シーズン3はその3年後、4は1年ちょっと後といったように、主人公ジャックとCTUの面々の姿を追っていきます。


なぜテロ行為に走るのか?

このショウのもう一つのポイントは、テロリスト側もそれなりに描いていることです。なぜ、彼らはテロを実行しようと考えたのか。その背景や、彼らの仲間内での感情の揺れや、家族への思いなども映されています。


視聴者はあくまでアメリカ人が対象なので、彼らが正当化されることがないのは少し残念です。まあ、それは無理ってものか・・・。

レンタル戦略と飽き・・・

日本では毎週のテレビ放映に先駆け、セルとレンタルのDVDで登場し、一世を風靡しました。その後民放やFOXでも放映されました。

しかしながら、毎シーズン見続けていきますと、正直飽きてきます。だって最初のような緊張感全くないんだも~ん。どうせジャックは死なないし-、最後は解決するしーと考えるとどうしてもね・・・。24話って長くて疲れるよねぇとか、皆さん感じることは同じだと思います。

先日テレビ東京でやってたのを観たんですが、DVDを買って観るとか借りてみるという能動的なのと違って、垂れ流されているのをほへーんと観てるには、疲れないし楽しめます。もう結構、と感じてる方も多いでしょうが、だらーっと観ると、追われることも無く楽しめると思います。

一生懸命観るのもよいですが、のんびりゆっくり観ることをお勧めします。飽きから批判的になる人も多いですが、純粋な面白さという点では、秀でていると思います。




政治的視点から

ショウが始まる直前の2001年9月11日に、アメリカは実際にテロリストから本土が攻撃を受け、大きな衝撃を受けていました。対テロでアメリカが一丸となる中始まったのがこのショウです。そうした背景から、主人公ジャックは、テロからアメリカを守るスーパーヒーローになりました。

テロと戦うアメリカをテレビドラマを通じて表現し続けていたため、おそらく当時の政府や保守派からも歓迎されたドラマだと思います。

テロとの戦いがあまりにも長く続いたため、次第にアメリカ国民も、武力を以て制するという政府のやり方に疑問を持ち始めました。実際、このドラマ自体はそれほど良い視聴率を保ち続けていたわけではありませんでした。

ドラマ内では、必ずしも政府のやり方が正しいわけではない。あくまで国民と国土を守るという姿勢は、前向きに捉えられたと思います。

主要キャスト

ジャック・バウアー (Jack Bauer)
演:キーファー・サザーランド (Kiefer Sutherland)
CTUのスペシャルエージェント。家族と祖国アメリカのために戦い続ける。 

キム・バウアー (Kim Bauer)
演:エリシャ・カスバート (Elisha Cuthbert)

デヴィッド・パーマー (David Palmer)
演:デニス・ヘイズバート (Dennis Haysbert)

直球評価

・シーズン1は誰でも面白い。
・シーズン2以降、いずれ飽きる。
・惰性で見てる分には飽きていても面白い。
・複雑そうに見えて、概ねジャック=正義、敵=悪の単純構図。
・ジャックは死なない。主人公だし。
・他は平気で死ぬ。
・見逃しても意外と平気。
・内容はともかく、ショウとしては面白い。

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