バトルスター・ギャラクティカ (原題:Battlestar Galactica)

再創造-最高峰の宇宙ファンタジー

1978年に放映されたオリジナルシリーズを再創造。
あのサイロンとの戦いから40年。
彼らが突然人類に攻撃を仕掛け、人類は絶滅の窮地に陥る。
残された望みはあの伝説の空母、ギャラクティカだ!!

邦題は「バトルスター・ギャラクティカ」。
DVDは「GALACTICA/ギャラクティカ」。
オリジナルの方は1978年放映の「宇宙空母ギャラクティカ」。

制作国: us.gifアメリカ uk.gifイギリス
放送時間: 44分
ジャンル: SF
DVD発売: シーズン 1~4
初放送: SciFi 2003~2006 全4シーズン
初放送(JP): WOWOW 2005~
Huluで配信中!!

総合評価:☆☆☆☆
映像評価:☆☆☆☆☆
ストーリー評価:☆☆☆


- スポンサードリンク -

オリジナルについてはそれほど知らなくても大丈夫です。キャラクター名が同じなので、あぁ、あのキャラクターがこんな風に変わってるーと楽しむくらい。

時代はおそらくはるか未来。人類は12のコロニーを持ち、そこに住んでいます。そのコロニーが次々と機械生命体サイロンの攻撃を受け、人類はあっという間に壊滅寸前に追いやられます。最新鋭のネットワークに接続された空母や戦闘機はウィルスにやられてあっさり壊滅。

そんななか、現役引退が決まっており、博物館化されつつあった空母ギャラクティカが唯一の人類の希望です。ネットワーク接続を拒否し続けたおかげで生き延びました。戦闘機も同様。

で、13番目のコロニーであり、ホームスターと呼ばれている地球を新たな住処としようと捜し求めます。

設定はオリジナルの40年後なのですが、ストーリーやキャラクターはオリジナルとだいたい同じです。ただ、時代の流れか女性キャラクターが増えています。

スターバック (as Katee Sackhoff)、ブーマー (as Grace Park)はオリジナルでは男性でしたが,女性になっています。それと、大統領となったローラ・ロズリン (as Mary McDonnell)。こちらは新キャラ。

なんかこのスターバックとかブーマーとかアポロっていうのは軍内のニックネームというか称号というか、そんなものらしくて、別にどうこういうアレじゃないらしいです。シーズン3にしてようやくそれがわかり、すっきり。

ブーマー:シャロン・ヴァレリィ (as Grace Park)
アポロ:リー・アダマ (as Jamie Bambaer)
スターバック:カーラ・スレース (as Katee Sackhoff)
ヒーロ:カール・アガソン (as Tahmoh Penikett)
レーストラック:マーガレット・エドモンソン (as Leah Caims)

このくらいですかね、覚えておくといいの。

スタートレックなんかには結構出てくるような異形の異種族は出てきません。みんなまるで地球人のようないでたちです。

宇宙船バトルは結構あります。大量にわらわらーっと出てきたりとかして壮観。以前は無かった追尾ミサイルとかかっこいい!!爆破の衝撃波の影響なども考えられているようで、観ていてかなり面白いです。
地上戦もたまにありますが、こちらも迫力抜群です。

VFXも素晴らしいですが、映像全体は非常によいです。映像監督ステファン・マクナットの見事な仕事です。どのシーンもテーマを持って撮影されているようです。編集も素晴らしいです。

この40年の間に、サイロン側のテクノロジーも格段に進化していて、戦闘機は全て無人。昔はサイロンロボが3人も乗っていましたが、今は戦闘機自身がサイロンロボです。そのため動きもかなり奇抜です。

人間側は最新鋭のものにもいまだに人が乗っています。いつになったらパイロットが危険をさらさずに戦うことができるようになるんでしょうね。今のところ純粋なコンピュータ同士の戦いでは勝てないため、こうして人間が戦うしかないようです。

面白いのが、誰もが一番嫌いなキャラクターに指名しそうなガイアス・バルター (as James Callis)。サイロンの6番目のモデルであるNo. 6 (as Tricia Helfer)にいいように操られています。No. 6は他の人にはなぜか見えません。このアホ博士の動向には注目!!

サイロンに人間型が現れたことも一つのポイント。全部で12のモデルがあり、人のように感じたり、考えたり、まるで人間そのもののように行動するようプログラムされています。現実でも色々なロボットが作られていますけど、機械が人間のこのような部分まで補えれば人類は不要。すなわち絶滅してよしとサイロンは考えているようです。

サイロンは1つのモデルにもたくさんのコピーがあり、同じモデルがさまざまな場所に登場します。もちろん彼らには何らかの計画があるようです。

リメイクだの何だの、この業界にはいろいろありますが、このショウは本当に素晴らしい!!過去のバトルスター・ギャラクティカを見て、あんなの陳腐だぜと思っている方。これは別物ですよ!!

各キャラクタの人間関係や心理描写が素晴らしく、ドキドキさせられます。宇宙モノが好きでない方(わたしもそうですが)にもオススメできます。変な専門用語はあるけど、それほど複雑でないですし、発想もぶっとんでいないので非常に見やすいです。

非SFファン的視点

どういうジャンルにしろ、ドラマは人間関係とそれらの心理を描いています。宇宙ファンタジーなので、もちろん宇宙での戦いもありますが、主軸はどちらかというと人間の感情です。その心理描写が丁寧で面白く感じます。

舞台が未来だからとか、宇宙という設定が好きじゃないとかそういうのを超えているように思います。

しかしながら、一つ奇妙に感じるのが、これほど科学が発達しても神の存在を信じているところ。まあ、対象としている視聴者がそういった文化の住人なので当たり前なのかもしれませんが、我々日本人などそうでない人間からすると不思議です。

宇宙での戦闘も非SFファンとしてはどうでもいいシーンですが、大量の戦闘機がわらわらと出動し交戦するシーンは圧巻です。ついつい目を奪われてしまいます。地上戦のアクションも緊迫感が伝わります。

その人間ドラマで評価してほしいものです。わたしも宇宙ものはちょっとおげげですが、このショウは別だと思います。

直球評価

・人間の描き方が上手い。
・宇宙での戦闘CGは圧巻。
・地上戦闘も迫力あり。
・音楽もいい!
・誰がサイロンかわからないという緊迫感。
・終盤は期待と違う方向に・・・。


DVDセットの値段にびっくり!!英語版は安いですよ・・・。
Blu-rayも出てますね。

- スポンサードリンク -