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女性による女性のためのエロティックドラマ

カナダ発。女性が女性のために作ったエロティックショートストーリー。
女性脚本家たちが書き、女性のがドラマ用脚本を書き起こし、女性監督が撮った女性のセクシャルファンタジーを描いた話題作。

制作国: ca.gifカナダ
放送時間: 23分
ジャンル: ドラマ
DVD発売: シーズン1~3
初放送: The Movie Network (CA) 2002~2004 3シーズン 全24話
日本未公開

総合評価:☆☆
女性視点評価:☆☆☆
安っぽさ:☆☆☆☆

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女性のための女性によるショウ

冒頭で書いたのがこのショウの全てといえば全てです。女性スタッフばかりで制作しています。少なくとも、脚本、監督、あと撮影現場は女性だらけです。

内容は1本1本独立していて、短編集になっています。
毎回一人の女性主人公がいて、その女性のちょっと非日常的な性体験を描きます。

所詮20分強の話なので、少なくとも複雑な内容ではありません。この限られた時間の中で、いかに映像として表現できるかといったところです。
下手すると低予算のエロティック映画みたいになりますし、上手く描ければ、珠玉といってもよい作品(低予算の割に)になります。

そのため、各話でかなりの差が出てしまいます。ここまでくると、もうほとんど演出する監督の手腕のみといっても過言ではないでしょう。ストーリー的にはどれもたいした内容ではありませんし・・・。

性的描写はそこそこ過激です。そこそこなので、過剰に期待しないでください。胸は出ますが、性器は映していません。まあ、でも朝ご飯を食べながら観るような内容ではないですね・・・。

ともあれ、女性主人公の性的妄想、体験がショウの中心となります。その描写は、女性が脚本を書き、演出をしているだけあって、女性がどう感じるかに焦点を当てて描かれています。これはさすがに女性ならではといったところでしょう。

その経験を通して、主人公の女性がどう変化したかが、各話の結びになります。これが全てです。はっきり言ってストーリーラインというほどのものはなく、経験とその前後が本当にほとんど全てです。

とはいえ、本当に色々なパターンというか、趣向があるので、全エピソード好き!という人はいないと思います。むしろ、色々なのをが観られるので、そういう希望がある人向きでしょう。

ショウは3年続き、全部で24話制作されました。
カナダのショウということもあって、制作に関わった人たちがどれほどこの作品の後、人生が変わったかはわかりません。
また、これに刺激を受けた人がどれほど出てきたかも分かりません。

特にお薦めはしません。また、日本で放映されることもないかと思います。少なくとも、こういうファンタジーストーリーが好きだからといって、わざわざ買うほどのものかなぁ・・・と。

わたしはDVDが安かったので挑戦してみました。みなさんの挑戦精神に期待します。

広報的視点

女性が女性のために作ったからといって、男性が作ったものと比べ、シリーズ自体が違う方向に行くようには思えません。

単に世の中のフェミニズムを刺激した広報が、女性の注目を集めたといったところでしょう。それ以上でも以下でもありません。

監督が男だったら観なかったとか、脚本に男性が混じっていたら観なかったという人は皆無でしょう?だから、単に女性だけでやっているように伝えることで、注目度を上げたかっただけだと思います。

「女性による女性のためのエロティックドラマ」の"女性による"は特に意味がないと言いたいのです。

という結論に達したつもりだったのですが、日本で作るとしたらどうなるか考えてみると、やはり女性によるがあった方が女性が作った感が際立って良いような気がします。

直球評価

・作品にばらつきがあるので評価しづらい。
・ひどいのはひどい。良いのは良い。
・良いと言っても佳作レベル。
・他にコンセプトがないので多様。
・女性主人公の心理を描いているので女性向きと言える。
・性行為も女性向けな描き方をしている。
・別にレズビアンものというわけではない。
・全体的にちょっと暗い。


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