CHEF!

トップシェフってこんな感じ?

「Le Chateau Anglais」のマスターシェフ、ガレス・ブラックストックといえば、イングランドでも有数のフレンチシェフ。
キッチンを支配する彼はまさに鬼神です。
スタッフたちは彼についていくのがやっと、要は突っ走りすぎて誰もついていけないわけです。
頭の中が料理でいっぱいの彼は、プライベートも悲惨なのです。

制作国: uk.gifイギリス
放送時間: 29分
ジャンル: コメディ
DVD発売: シーズン1~3、コンプリートセット (US,UK)
初放送: BBC-1 1993~1996 3シーズン 全20話
初放送(JP): 未公開

総合評価:7.5/10 7.5/10
キャラクター性:7.1/10 7.1/10
理不尽度:7.7/10 7.7/10


- スポンサードリンク -

料理は戦いだ!!

かの有名な「ル・シャトー・アングレイス(Le Chateau Anglais)」のマスターシェフとなると、イングランドで、いや、世界でも有数のシェフといえましょう。

ガレス・ブラックストック (as Lenny Henry)はその1人。誰もが絶賛する料理を常に提供する、まさに料理の鉄人。彼がひとたびキッチンに立てば、戦場の支配者となります。

と、ここまではよいのですが、気が短く、すぐにかっとなって周囲に当り散らしてしまいます。そもそも喜怒哀楽が激しいです。

まるでキッチンは戦場の軍隊のようで、ガレスの指示に対しては「イエス、シェフ!!」以外の返答はありません。常に彼の怒号が飛び交い、スタッフたちは彼の要求に理不尽さを感じながらも従っています。

たまに言ってることは無茶苦茶を通り越してますが、彼の功績を見ると、従ってりゃ良い結果が出るってわけなんでしょうか・・・。
でもなんだかんだ言って。たくさんのシェフたちを取りまとめる統率力はさすがです。

被害を受けるスタッフ達

ガレスは子供っぽいというかへそ曲がりというか・・・。スタッフたちはいつも彼の捻じ曲がった根性の被害を受けます。

才能のあるエヴァートン・ストーンヘッド (as Roger Griffiths)には特に頑なな態度です。ジェラシーなんかもあって、とにかく認めたくないようです。

そういったガレスの性格もあってか、シェフたちも定着しません。いや、単にシーズンごとにキャストが変わっているだけですが・・・。




ガレスの美しい妻ジャニス (as Caroline Lee-Johnson)はレストランの経営面に力を注いでいます。

友人もいなければ料理以外の趣味もないガレスに苛立ちを覚えているようで、しょっちゅう衝突しています。しかもジャニスは他のシェフ達とは違い、一歩も引かないので、家もしばしば戦場となってしまいます。

見事なコメディショウ

もうこのショウは主役のレニー・ヘンリーの立ち回りありきです。緩急自在の演技は見ものです。
ところでキッチンであんなに喋りまくってたら、つばがスパイスとして相当入ってるんじゃないでしょうか?

キッチンの撮影は大変そうです。調理中の料理なんかはNG出している間に煮上がってしまいそう。実際はバックでプロのシェフが作って用意しているそうです。
また、素人にはよくわかりませんが、背後で忙しそうに働くスタッフの動きは本物っぽいです。

どうでしょうかね。シーズン1の立ち上がりはちょっと取っつきが今ひとつです。新入りで才能のあるエヴァートンガひたすら怒鳴られてしょげる姿を多く目にするので、面白いというよりかわいそう。

しかし、しばらく見続けていくと、徐々に異質な形をした調和感がレストランに芽生えてきます。その異形なレストランを受け容れられるようになると楽しくなってきます。
よって、ちょっと取っつきにくいショウであるかもしれません。

直球評価

・ほとんどガレスの一人舞台。
・エヴァートンはあまりにもかわいそう。
・結構ベタなブリティッシュ・コメディ。
・どんどん面白くなるので、全シーズン観て欲しい。

確か数年前にUS版が発売されたからそっちかな?

- スポンサードリンク -