Corner Gas

ドッグリバーへようこそ!

ブレント・リロイはドッグリバーで家業のガソリンスタンドを継ぎ、日々働いている。
隣のカフェ「ザ・ルビー」復活し、様々な客や近所の仲間たち、そしてクセのある両親と毎日楽しく過ごす。
何となくサザエさん的な雰囲気のコメディショウ。

制作国: ca.gifカナダ
放送時間: 23分
ジャンル: コメディ
DVD発売: シーズン1~6 (CA)
初放送: CTV 2004~2009 6シーズン 107話
初放送(JP): 未公開

全部観ました

総合評価:☆☆☆★
面白さ:☆☆☆
のほほん度:☆☆☆☆☆


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ブレント・リロイ (as Brent Butt)は故郷であるサスカチュワン州のドッグリバーで両親と共に街唯一のガススタンド「コーナーガス」で働いています。冷めているというか冷静で、あまり動じたりしません。

父親のオスカー (as Eric Peterson)は引退して自分の生活を楽しんでいますが、かなりのアホで頑固なため、ブレントを困らせます。

母親のエマ (as Janet Wright)は実質上のボスで誰も歯向かえません・・・。恐いですがブレントには優しいです。

コーナーガスの隣にある喫茶店の「The Ruby」を経営するのは、都会のトロントからやってきたレイシー・バロウズ (as Gabrielle Miller)。

美人で気立てがよく、周囲からの評価も高い・・・はずなのですが、ドッグリバーの変人たちの感性とは合わず、たびたび孤立してしまいます。

レイシーの感性が一般的と思いますけど、田舎町なので田舎なりの独特の感性があるわけです。新メニューもちっとも売れないし、ちょっとかわいそうです。ただ、コーヒーはおいしいので多くの人が足を運びます。

ちなみに「The Ruby」はかつてレイシーの叔母が経営してた喫茶店で、ルビーは叔母の名前です。

ブレントの親友で甥であるコーナーガスのエンジニア、ヤンク・ヨーボ (as Lorne Cardinal)。トレードマークは帽子。寝ぐせを隠すためですが・・・。変人ぞろいのドッグリバーの中でもかなりの変人で、周囲からも一目置かれています。

パートタイマーの店員ワンダ・ドラード (as Nancy Robertson)はマイペース。ドライなおばちゃんで、なぜかレイシーとは気が合います。ワンダは意外に多くのスキルを持っています。シングルマザーです。

街を守る警察官コンビ、デイヴィス・クィントン (as Lorne Cardinal)と新人のカレン・ペリー (as Tara Spencer-Nairn)。デイヴィスは子供っぽく模範的なダメ警官で、カレンはいつも振り回されています。カレンは比較的普通っぽいです。

シングルカメラのシトコムで、笑い声はなし。爆笑モノではなくて、かるーくニヤリといった感じです。変に狙いまくった感はありません。自然派?そのせいか、さらりと観れます。

放映当時は、カナダのテレビコメディNo.1の座を獲得しています。特別面白いというわけではないのですが、毎回各キャラクタの特徴を存分に発揮した内容となっています。

そもそものキャラクタの設定がよいことと、それをうまく利用して面白く書けるあたりが、さすがはブレント・バット (クリエイター兼プロデューサ兼主演)というところなのでしょう。演技もうまいですし。
レイシー役のガブリエル・ミラーもよいですね。かわいげがあります。

まるでサザエさんのごとく、何でもない日常を延々が続いていきます。特に起伏のあるストーリーがあるわけではなく、めっちゃくちゃ面白いわけでもありません。そのナチュラルな感じがいいのかもしれません。

オープニングテーマ曲はCraig Northey and Jesse Valenzuelaの"Not a lot Goin' on"。これ、軽快な曲ですごくショウに合っています。オープニングの流れもかっこよいです。

エンディングテーマ曲は同じCraig Northeyの"My Happy Place"。

日本で放映されることはまずないでしょう。ブレント・バットが世界的に大ブレイクしない限り・・・。
ただ、DVDがカナダでのみ販売されていますので、観ることは可能です。
こっそりオススメです。

このショウ終了後、クリエーター兼主演のブレント・バットは、ワンダ役のナンシー・ロバートソンと共に、「Hiccups」という似たようなショウを制作しました。

のんびり視点

このコメディショウに過大な期待は禁物です。それは、サザエさんを観て笑えるか?という質問と同じです。答えはほとんど笑えません。

カナダでは絶大な人気を誇ります。それは、彼らのキャラクター性やドッグリバーという世界をカナダの視聴者が愛しているからであり、そののんびりとした世界を気を楽にして楽しんでいるからです。

カナダでは、忙しい日常から離れて、自宅で家族とのんびり楽しむショウという点で評価を受けているのです。

こうした国民的コメディショウに、過大な笑いという期待感を抱くと期待を裏切られることになります。それさえ持たなければ、きっとこのおかしな住人達を好きになること間違いありません。強烈に愛することはないかもしれませんが、好きになれると思います。

直球評価

・何か特別なものがあるわけではない。
・しかしながら、何故かのほほんと楽しく観ることが出来る。
・そういう点ではサザエさん的。
・偏屈だが、各キャラを愛せる。
・何だかのんきな世界の住人達。
・一応ブレントとレイシーの恋の行方が気になる。
・カナダ国外で人気を取るのは難しそう。


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