Hercules: The Legendary Journeys

彼があのハーキュリースだ!

古の神々が支配するギリシャ時代。
ズース(ゼウス)の息子で半神半人である、伝説のハーキュリース(ヘラクレス)。
彼の甥で親友のイオーラスとの冒険を描いたアクションファンタジー。

制作国: us.gifアメリカ nz.gifニュージーランド
放送時間: 45分
ジャンル: ファンタジー
DVD発売: シーズン1~6 (US)
初放送: Syndicated 1994, 1995~1999 全6シーズン 全118話
初放送(JP): 未放送

TV映画も含めて全部観ました!!
Anchor Bay版のDVD全部持っています。

総合評価:☆☆
キャラクター性:☆☆★
神話オタク評価:☆☆☆★


テレビ映画のオープニングのようです。

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1994年に作られた5本のテレビ映画を経て、1995年についにテレビシリーズ化。配給で幅広く世界115カ国で放映されました。とはいえ、日本じゃギリシャ神話なんて誰も知らないから日本での放映は無理でしたね・・・。

さておき、このショウのシーズン1に宿敵として登場したジーナは、スピンオフ番組「Xena: Warrior Princess」の主人公となり、こちらも大人気を博しました。

まずは基礎知識から。英語読みと日本語読みを併記しますが、ショウの中では英語読みが使われているのでカッコ内を日本語読みとします。

ハーキュリース(ヘラクレス) (as Kevin Sorbo)は神々の王、ズース(ゼウス)と人間の女性アルクメネ (as Liddy Holloway)の間に生まれた半神半人(デミヒューマン)。ズースの正妻ヘラから憎まれ、彼女から常に命を付け狙われます。ふと思ったけど、これってママ母の壮絶なるイジメ?

ズースと海の神ポセイドン、地獄の神ヘイディース(ハデス)は兄弟。ズースの子はいっぱいいるので、多くの神々はハーキュリースと異母兄弟になります。浮気性ですな。

基本的なところ以外は神話の設定をかなーり柔軟にいじりまくっています。

ハーキュリースは剣を持ち歩かず、だいたい素手でぶん殴ったり蹴ったりです。たまに相手の剣を奪って闘いますが、剣を持たせても強いです。そして剣を持ってても人間相手だとぶん殴ります。人を殺すのは好きじゃないんです。怪物には切りつけますけど。

その辺に落ちてる棒切れが好きだったりします。棒切れなので、剣でよく切られたり折れたりしますが、2本になるので好都合のようです。怪力を発揮するところがやはり見所です。というわりにはなんかイマイチな感じがぬぐえないんですけど・・・。

得意技は相手が遠くまですっ飛ぶホームランパンチ(勝手に命名)です。あと、背面で剣を受けてから何とかっていう、独特の動きが格好良かったような。

怪物とか巨人とかたくさん出てくるので、CG使いまくりです。90年代後半なので、CGはしょぼいです。勘弁!!かぶりものみたいなのとか特殊メイクも多いです。そうそう、センタウアー(半人半馬のケンタウロスのこと)の動きはかなり怪しいです。笑っちゃいます。

ハーキュリースの甥にあたるイオーラス (as Michael Hurst)や商人であるサルモネアス (as Robert Trebor)なんかとともに旅をします。イオーラスは所詮人間なので、強さに限りがあります。そこそこ強いですけどね。

小さいので身軽さを利用した動きが得意です。ハーキュリースとはよいコンビで、連携はバッチリです。

結構しょうもないエピソードが多く、さすがに子供向けといった感じです。シーズン5は一転してかなりシリアス路線になり、びっくりしました。

ニュージーランドで撮影していて、その美しい大自然は観ていてすがすがしいです。

そして「Xena: Warrior Princess」や「Lord of the Rings(指輪物語)」に出てるキャストもたっくさん出ているのでファンは要チェック!!サルモニアス(サルモネウス)や盗賊王オトリコス(オートリカス)(as Bruce Campbell)なんかはXenaにもよく出てきます。シーズン3からは、Xenaとのクロスオーバーエピソード(別のショウでお互いの物語が進行する)もあるので要チェック!!

ケヴィン・ソルボ (as Hercules)、マイケル・ハースト (as Iolaus)、ロバート・トレボー (as Salmoneus)、ブルース・キャンベル (as King of Thieves: Autolycus)なんかは監督をやったりもしています。

わたしのお気に入りはフラッフェル (as Paul Norell)。彼は色々な料理の発明家でみんなからはとにかく評判が悪いです。自身の名前のフラッフェルはもちろん、タコスやクレープとか色々発明してます。演じているポール・ノレル、凄い顔してますが、そのお陰かなんと彼もゾンビキングとして「ロード・オブ・ザ・リングス」に出演しています。

英語読みも色々書きましたが、もう少し補足。
戦の神はエィリーズ(アレス)、美の神はアフロダイテ(アフロディーテ)。このくらいでいいでしょ。

ギリシャ神話を少しでも知っているとより楽しめること間違いなしです。漫画で読めるギリシャ神話とかあればいいですね。

正直に言って、スピンオフの「Xena: Warrior Princess」の方が断然面白いです!!正義の味方で、小さくまとまっているハーキュリースに対し、ジーナは何でもあり。おまけにジーナの方がアクションが信じられないくらいアホで笑えます。

このショウ終了後、「Young Hercules」という、若かりし日のハーキュリースを描いたシリーズも同じチームで作りましたが、あっという間に終わってしまいました。そりゃそうだろ・・・。

最初に作られたテレビ映画の方(シーズン1DVDセットに全て収録)は、神話にほぼ忠実なはずです。ただ、ミノタウロスの迷宮はひどかったねぇ。今までのヤツのつぎはぎで、内容はほんのちょぴっと。最低でしたねぇ。

ま、他のも面白くないです。シリーズの方がマシですな。シリーズも面白くないけど。

シリーズ的視点

恐らく欧米ではギリシャ神話やハーキュリースに対してある種の憧れがあるようです。よって、テレビ番組にすれば子供はみんな観るわけです。大人?大人は観ませんよ。オタクは観るようですけどね。

日本で言えばなんでしょうね。まあ、歴史物ではないですが、ウルトラマンや仮面ライダーみたいなものでしょう。

さておき、そういった背景もあり、そこそこの出来であれば、各国でのヒットはもう間違いなしといってもよいのです。目の付け所の勝利です。神話に沿った内容は限界があったため、その人気を利用してテレビシリーズ化したわけです。

その考えもたちまち成功し、世界的なヒットとなります。そこそこですが・・・。我々日本人としては、そういった背景がないため、正直つまんないショウです。神々や様々な神話上のキャラクターが登場しますが、誰やそれ?ですからね。

そんなわけで、それほど大した内容でない(日本人的には)にもかかわらず、長きに渡りヒットします。6シーズンも作れば上出来だと思います。

ギリシャ神話ファンは、わたしなんかよりも数倍楽しめることと思います。神話や様々な物語のキャラクター達が入り乱れ、本当に多くの物語を観ることが出来ます。

日本での放映は、上記の理由もあり、放映はまず無理でしょう。他の国のように、子供という明確なターゲットがありませんので・・・。ギリシャ神話がブームになることがあればチャンスかもしれませんが、それもないでしょうね・・・。

直球評価

・今ひとつ。
・ギリシャ神話知らないし・・・。
・完全よい子なので退屈する。
・面白いのはシーズン2から。
・シーズン1はキャラクタ紹介シリーズ。
・シーズン1のジーナのお話しは面白い。ファン必見!
ジーナのシリーズの方が面白い。
・映画の一作目はよかった。
・CGはとにかくしょぼい。
・DVDはあるが、もう観ないと思う・・・。

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