「ハイランダー 暗黒編」「暗黒の戦士 ハイランダー」(原題:Highlander: The Series)

最後に生き残るのはただ一人!

高地の民ハイランダーだったダンカン・マクラウドは、ある時戦闘で命を落としてしまう。
しかし、何故か生き残り、不死の民となって、戦い続ける運命を背負うこととなる。
そう、最後の一人になるまで・・・。

制作国: カナダカナダ フランスフランス
放送時間: 49分
ジャンル: ファンタジー、アクション
DVD発売: シーズン1〜6 (US)
初放送: TF1,MG1 (fr), Syndicated (US) 1992〜1998 全6シーズン 全119話
日本初放送:Super ch 1995 1シーズンのみ

総合評価:5.4/10 5.4/10
世界観:7.2/10 7.2/10
サクサク感:3.3/10 3.3/10


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始まりは映画です

このハイランダー、オリジナルは1986年の映画、Highlander。邦題は「悪魔の戦士 ハイランダー」。ダサい・・・。
主演はクリストファー・ランバート演じるコナー・マクラウド。敵役には、なんとショーン・コネリー。テーマ曲はQueenのPrinces of Universe。
もう、英国万歳な豪華絢爛さでございます。

剣で戦うというのも、騎士の国ならでは。まあ、ハイランダーはどちらかというと蛮族なのですが・・・。

これがコアなファンに受けてしまい、映画は1991年に2作目の「ハイランダー2 甦る戦士(原題:Highlander II: The Quickening)」、まだショーン・コネリーいます。宇宙人ネタで、酷評された作品。

1994年には3作目「ハイランダー3 超戦士大決戦(原題:Highlander III: The Sorcerer)」。何だか戦隊ものとかドラゴンボールみたいなタイトル・・・。
2001年、4作目「ハイランダー 最終戦士(原題:Highlander: Endgame)」。これはコナー・マクラウドと、テレビで主演のダンカン・マクラウドの両方が登場!!
2007年の5作目「ハイランダー ネクスト(原題:Highlander: The Source)」。もうよくここまで作れるなって感じ・・・。

しかも2014年には、最新作を作るとか言っています。ついてきている人いますかー?
あ、アニメシリーズもあるよ!

わかりにくい世界観とルール類

このシリーズ独特の世界観。これがちょっと分かり難いです。
まず、非常に間違えやすいのが、ハイランダー=不死の民(Immortal:イモータル)ではありません。
これ、タイトルのせいだと思いますが、勘違いしやすいです。主人公達が、たまたまスコットランドの蛮族ハイランダーだったというだけです。

不死の民は一族でも何でも無く、誰でもある日突然に不死の民になってしまいます。この時点から、年も取らなくなります。
何でも、不死の民になる人は予め決まっているらしく、肉体的衝撃(事故とか致命傷)によって死んだときのみ、不死の民になるのです。

彼ら不死の民は戦う運命にあります。彼らは唯一首を切り離された場合のみ死を迎えます。
なので、剣で首を切り落とします。その時に、相手が持つパワーを得ることができます。これを、クイックニング(The Quickening)といいます。

映画では、1985年が集合の時(The Gathering)であり、彼らが最後の一人となるまで戦い続け、最後に残ったものは、全てを手に入れることができるとされています。

このテレビシリーズでも、集合の時は続いていて、毎回戦闘が行われています。
次から次へと出てきて、人数ちっとも減らないの・・・。

われはダンカン・マクラウド

主人公のダンカン・マクラウド(as Adrian Paul)は、400年以上も生き続ける不死の民。
高地の民ハイランダーに拾われて育てられました。

戦で命を落とし、不死の民となって甦ったものの、周囲から気味悪がられ(当然・・・)、村から追い出されてしまいます。
当時は剣技もいまいちだったようですが、戦いを重ね、不死の民同士の戦いに勝利することで、強さが増していきます。

ダンカンの武器は日本刀。反りの少ない太刀です。

当然、人生経験は豊富で、若いのにおじいちゃんみたいな考え方です。
恋愛に関しては、今ひとつ積極的になれません。自分だけ年を重ねず、いずれ相手と死に別れますので・・・。

とりまきさん

とかいうわりには、テッサ・ノエル (as Alexandra Vandernoot) という、お姉さまとお付き合いしています。なんのこっちゃ。結構気が短くて、遠慮無くものを言いますが、それくらいが丁度良いようです。

こそ泥のがきんちょ、リチャード・H.・ライアン (as Stan Kirsch) 通称リッチーは、勝手にダンカンの事を兄貴分のように慕います。ちょっと邪魔っこい子です。

ダンカンと何かしら深い仲がありそうなアマンダ (as Elizabeth Gracen)は、不死の民です。こちらはこそ泥ではなく、れっきとした盗賊(違いはないか・・・)。
オタクたちに人気が出たのか、スピンオフ番組Highlander: The Ravenの主役になってしまいます。1シーズンでスパッと終わりますがね。すっごくつまらんかった。

ストーカーさん

覗き屋さんの方がよいのかな?イモータルたちの戦いをこっそり観察し、記録を付け続けているという暇な人たち。
なんでも、秘密組織らしいです。

シーズン2から出てきたジョー・ドーソン (as Jim Byrnes)は、その一人です。
ずーっと覗いて、代々語り継いでいるそうで、「君よりも君のことを知ってるよ」などと気持ちの悪いことを言います。やだやだ・・・。

昔は語り継いでいたようですが、今は普通にビデオカメラで撮影しています。文明の利器ですね。
まあ、わたしからしたら、はっきりいってどうでもいいキャラであり、どうでもいい設定ですねぇ。

素晴らしき剣技

ダンカンを演じるエイドリアン・ポールは、相当な練習を積んでいるようで、剣の扱いはシーズンが進むにつれ、どんどん上達していきます。
剣裁きだけでなく、体裁きもどんどんうまくなり、かなり本物っぽいです。

それに引き替え、ゲストの方はお粗末で、武器に振り回されてしまいます。雰囲気すらだせません。まあ、仕方なし。

確かシーズン1, 2のソード・マスターは、元オリンピックのフェンシング選手だったボブ・アンダーソン。
誰やそれ?ですが、あのSTAR WARSで、ダース・ベイダーの中に入って、ライトセーバーを振り回していた人です。

ダース・ベイダー役のデヴィッド・プロイスは彼よりも10cm近く背が高かったため、下駄を履いて戦っていたそうです。
ほとんど棒立ちなのに、卓越した剣裁きで攻撃をかわしていたのは印象的です。

エイドリアン・ポールは、そんな人に基本からみっちり学んだそうです。
ボブ・アンダーソンの強さは半端ではなく、一度も勝つことができなかったとか・・・。そりゃそうだ。




テレビ版ファン的視点

映画の方との整合性が全く取れていないことは、ファンの間では有名です。
まあ、一貫したプロデューサなり、オリジナルの脚本家がいないと、大体こうしてつじつまが合わなくなってしまいます。
そりゃしょうがない。

映画からのファンは、絶対的にコナーが好きです。わたしはTVからのファンなので、絶対ダンカン派。映画の4作目で2人の対決が観られるんだっけ?

テレビ派のわたしは、映画の行方なんてどうでもよくって、自分は全然筋金入りのファンでも何でもないんだなぁと思います。
DVDは全部持ってますけどね・・・。

映画なんて、日本のでも海外のでもよいので、評価サイトを見てみて下さい。ひどいよ、一作目以外。
もう、ファンも惰性で仕方なく観てるんじゃないかと思います。

それにしても、よくお金集められるよね・・・。

直球評価

・日本ではシーズン1のみでしたが、それで正解だったのかも・・・。
・戦闘シーンは、ゲストの力量に大きく左右される。
・ちょっとルールがややこしい。
・エンドレスで疲れる・・・。
・画面暗い。青い。
・かっこいいんだけどねぇ・・・。
・映画もスピンオフのThe Ravenも悲惨。


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