新ハイランダー〜アマンダ (原題:Highlander: The Raven)

闇を舞う鴉、地を駆る狼

月を母に、闇を生きる。まさに暗闇を行くカラスのように・・・。
盗賊として、戦士として。1000年以上も行き続ける伝説の不死の民、アマンダ。
元刑事のニック・ウルフとともに、新たな獲物を狙い、狩りを続ける。

制作国: カナダカナダ フランスフランス
放送時間: 47分
ジャンル: ファンタジー、アクション
DVD発売: シーズン1 (US)
初放送: USA Network 1998〜1999 全1シーズン 全22話
日本初放送:AXN 1999

総合評価:3.0/10 3.0/10
ファン向け度:3.3/10 3.3/10
物語性:1.8/10 1.8/10


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映画→テレビシリーズ→スピンオフ→映画

ハイランダーというと、映画ではお馴染みの作品で、オリジナルは1986年の映画、Highlander。邦題は「悪魔の戦士 ハイランダー」。
主演はクリストファー・ランバート演じるコナー・マクラウド。敵役には、なんとショーン・コネリー。テーマ曲はQueenのPrinces of Universe。

映画は5作目まで作られまして、もうほんの一握りのファンだけが何とかついているといった状況です。

そんななかで、1992年にはエイドリアン・ポールを主演としたテレビシリーズが開始。シーズン6まで制作されました。
ハイランダーのややこしいルールについても、オリジナルテレビシリーズの方を参照してください。

盗賊アマンダ

そのテレビシリーズに登場したのが、盗賊のアマンダ。400年生きたダンカン・マクラウド以上に長く生きる盗賊、アマンダ・モントローズ (as Elizabeth Gracen)。
彼女を主人公に据え、彼女の戦いを描きます。

アマンダは親友のルーシー・ベッカー (as Patricia Gage)と一緒に住んでいます。
あいかわらず盗みに入っては、手にした宝石などを売りさばいて優雅な生活を送っています。

追われる身となることには慣れているようで、刑事のニック・ウルフ (as Paul Johansson)にマークされますが、全然平気です。

本家との違い

本編のハイランダーとの大きな違いとして、アクションシーンの少なさです。
長きにわたってソードマスターたちに訓練を受け、剣技に優れたエイドリアン・ポールとは違い、ゲスト扱いだったエリザベス・グレーセンは特に剣裁きが得意なわけではありません。
そのためか、前半はアクションシーンがかなり削られています。

また、ショウ全体を明るめに作ろうとのことから、首をカットするシーンも映さないことが多いです。
そういった意味では、アマンダというキャラクターに偏ったところがあるといえます。

本家と同じなのは、過去の回想シーン。
アマンダが過去に思いをめぐらせるシーンがしばしば出てきます。
そこで、他の不死の民とどのようにして出会ったかが判明します。

盗みに入る以外のこのあたりの展開は、まるで本家そのものです。

不死の民たちとの戦い

毎回表れる他の不死の民たちと戦うことになります。
大抵、アマンダとの因縁の過去がある相手で、その決着をつけるという流れです。

最初のシーズンということもあって、大きな流れがあるわけでもなく、一話完結型でだいたい進んで行きます。

相変わらず不死の民ってたくさんいるんだなぁって感じです。
ちなみに、ダンカン・マクラウドは一度も出てきません。
ウォッチャーのジョー・ドーソンが二度登場しました。

悲しきスピンオフ

個人的にはちょっとつまんないです。
やはりソードアクションあってのハイランダーという期待があるからか・・・。
アマンダは好きなキャラクターなのですが、意外とカラーが弱く、内容はしょっぱい刑事ものといった感じで、ストーリー自体の魅力はそんなにないからです。

そのせいか、ショウは1シーズンで終了。
一応きっちりは終わっていますが、悲しい終わり方となってしまいました。

日本でも放映されていたようですが、恐らく一度きり。まあ、そうでしょうねぇ・・・。
みなさん、わたしと同じように感じてるんじゃないかと思いますが、ファンの皆様いかがでしょうか?




ハイランダーファン的視点

ああ、もうとにかく残念。残念としか言いようがない。
確かにテレビシリーズに登場したアマンダは、ダンカンに勝るとも劣らない実力としたたかさの持ち主で、光るものがありました。
そしてどこか怪しい感じがキャラクターの魅力として確かにありました。

ところがどうでしょう。
いざ主役となって登場すると、そのメッキが全てはがれたというか。
妖しげな魅力、人物の魅力、何故かどれも感じません。

困った困った・・・。

こうなると、レイヴン&ウルフ(鴉と狼)という組合せも、ちょっと笑ってしまいますよ・・・。
なんだかね、ニック・ウルフ役のポール・ヨハンソンが、何だか垢抜けない感じが漂って、パッとしないですよ。

ファンとして歯がゆいはずなのに、どちらかというと、 もう諦めの気持ちが出てきてしまいます。

直球評価

・一言で言うと、面白くない。
・ハイランダーの設定とキャラ以外の魅力が無い。
・名前負け。
・アクションが少なくて・・・。
・エリザベス・グレーセンがオリジナルと違って今ひとつ。
・1,000年生きた何かっていうのを全く感じない。
・ファンも楽しめない駄作と言ってよいかと・・・。


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