LAW & ORDER:性犯罪特捜班 (原題: LAW & ORDER: Special Victims Unit)

特別な犯罪に立ち向かう新しいLAW & ORDER

人気番組Law & Orderのスピンオフ番組第一弾。
ニューヨークで起こる性犯罪や子供、老人など、特殊な被害者の事件を取り扱うチームSpecial Victims Unit(性犯罪特捜班)の活躍を描く。

制作国: us.gifアメリカ
放送時間: 43分
ジャンル: 犯罪
DVD発売: シーズン1~ (US,JP)
初放送: NBC 1999~
初放送(JP): FOX Crime
Huluで配信中!!

総合評価:☆☆☆☆★
キャラクター性:☆☆☆☆★
暗さ:☆☆☆☆

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キャラクター性の濃いLaw & Order

エリオット・ステイブラー刑事 (as Christopher Meloni)と演じるオリヴィア・ベンソン刑事 (as Mariska Hargitay)のコンビがエースとして主に捜査を行います。

本家とは違い、1年目ではこの2人のプライベートが少し描かれていました。妻がいて子供のいるエリオットは、自分の関わっている事件の被害者と10代の娘を重ね合わせることが多くありました。しかし、2年目からはこういったシーンは消えていきます。

そして、初期のLaw & Orderで警部(Captain)として活躍していたドナルド・クレーガン (as Dann Florek)、通称ドンが,このSVU(Special Victims Unitの略)を警部として率います。以前よりもチームが大きいこともあり、捜査統括に手腕を振るうシーンが多く見られます。かっこいいです。

「ホミサイド:殺人捜査課(原題:Homicide: Life on the Street)」でボルチモア警察で活躍していた刑事のジョン・マンチ (as Richard Belzer)がニューヨーク警察に移籍し、このSVUで活躍しています。相変わらず渋くてかっこよいです。こちらでもファンになっちゃいます!

ついでにシーズン1では、Law & Orderの名物刑事レニー・ブリスコーの息子、ケン (as Chris Orbach)が出ていました。ここまでやるとちょっとやり過ぎじゃないかと・・・。で、いつの間にか静かに消えていきましたね・・・。

おまけにラッパーのアイス-Tを、刑事オダフィン・トゥトゥオラ (as Ice-T)として起用しています。こいつに演技ができるのか?と周囲を心配させましたが、うまくやっています。ラッパーは役者にも向いてるのかねぇ?ほら、ウィル・スミス(フレッシュ・プリンス)とか。

チームを支える検事補、ドクター

当初は本家では定番ともいえた後半の法廷シーンが少なめでした。1年目ははほとんでなく、検事補のエリカ・オルデン (as Reiko Aylesworth)が何度か登場しただけ。結構いじめられっ子でした。

これじゃいかんと思ったのか、2年目からは超がつくほど強烈な検事補、アレクサンドラ・キャボット (as Stephanie March)、通称アレックスが加入します。若いのに怖いもの知らずで、猛烈な正義感で容疑者を責め立てます。

5年目からは、同じく超強烈な検事補、ケイシー・ノヴァック (as Diane Neal)がSVUの警官たちを支えています。

よって2年目からは法廷シーンが増えますが、オリジナルのように、毎回定番の構成というわけではありません。事件によってはまったくなかったりしますし、後半とも決まっていません。法廷シーン大好きなわたしとしては、あった方が楽しいんですけどね。

検死のドクターも,最初の年はLAW & ORDERフランチャイズでおなじみの、Dr. エリザベス・ロジャース (as Leslie Hendrix)を起用していましたが、現在は専任のDr. メリンダ・ワーナー (as Tamara Tunie)が務めています。

被害者は精神的な傷を負っていることが多いので、そういった人たちの精神面をケアする非常に優しい感じの精神科医、Dr. ジョージ・ホアン (as BD Wong)も登場します。
キャストやゲストは「オズ」組が多いですね。BD・ウォンなんて、「オズ」の時と似たような役だし・・・。

シリーズ最長を目指して

Law & Orderフランチャイズの特徴は、ちょっとアレンジのかかったお馴染みのテーマ曲や、シーンが切り替わる時のカチン音、番組構成に現われています。

Special Victimsということで、性犯罪や小さな子供が絡むことが多かったりして、とっつきにくそうな気もしますが、アメリカでは非常に人気が高いです。そういった犯罪への人々の関心の高さと、キャラクターの色付けに成功しているのかもしれません。

日本でも子供への虐待や性的暴行が増えてきましたので、関心は高いのかもしれません。

何だかんだでショウは人気を保ったまま続いています。シーズン12で主演のクリストファー・メローニが交番しましたが、なおも人気は衰えずです。

キャラクタ的視点

はっきりいってシーズン1を初めて観た時は、このLAW & ORDERはなんだ!?と思いましたね。悪くはないのですが、何だか軟派なショウだなぁというのが正直な感想です。登場人物の恋愛や家族とのふれあいは、これ違うんじゃないか?と感じました。
シーズン2で、新キャスト投入、検事補のレギュラー化、事件へのフォーカスと、大幅な路線変更が行われましたが、これらが全て見事にヒットしました。恐らくそう感じたのはわたしだけではないはず。
さておき、警部のドナルド・クレーガンが帰ってきたのを観て、非常に懐かしく感じました。彼はオリジナルLAW & ORDERの1年目から登場していたのです。クリス・ノス演じるマイク・ローガン刑事の上司ですよ。味のあるキャラだったので、嬉しかったですねぇ。
そして、「ホミサイド:殺人捜査課」の刑事ジョン・マンチ。クールで渋いながらも、どこか重苦しい部署内に笑いの要素を投げかけてくれる貴重なキャラです。そのスタイルはニューヨークに来てからも変わりません。彼の尋問も見所の一つです!
レニーの息子ケンは大失敗でしたね。誰にも愛されないまま消えたんじゃないかと思います。
誰もが不思議に感じたのがアイス-Tだと思いますが、実は以前から色々な映画やテレビショウに役者として登場していまして、このSVUレギュラー後も映画にはそこそこ登場しています。意外とはまっていると思います。というか、フィンのイメージだけになってしまいました・・・。
シーズン1を観て、誰もがこけると思いましたけど、何とか踏みとどまり、今や人気ショウとなりました。これもアメリカ社会を見事に反映させたというところと、キャラクター戦略の失敗を成功に変えることができたからでしょうね。
なんか同じ事何度も書いてしまった・・・。

直球評価

・事件が面白い!
・検事補が強烈で法廷が面白い!
・キャラクター性が濃いが、これが成功!
・マンチかっこいい!
・アイスTもなかなかよい。
・色々な意味で年配向け。
・ちょっと暗め。

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