LIFE AS WE KNOW IT

セックスのこと以外、考えることなんてあるか?

高校生のディノ、ベン、ジョナサンの3人は、頭の中はSexでいっぱい。
何とかしてSexできないものかともがき続ける毎日。
様々な問題を抱えながらもがき苦しむ彼らの目線から広がる世界を見てみましょう。

制作国: us.gif
放送時間: 44分
ジャンル: 恋愛、学生
DVD発売: コンプリート (US)
初放送: ABC 2004~2005 全13話
初放送(JP): 未公開

全話観ました。本は読んでません。
DVD持っています。

総合評価:☆☆☆★
やきもき度:☆☆☆☆
観やすさ:☆☆☆☆


- スポンサードリンク -

高校生のディノ・ウィットマン (as Sean Faris)はアイスホッケーのスタープレーヤー。トム・クルーズにも似ていると言われ、かっこいい。ジャクリーン・ブラッドフォード (as Missy Peregrym)、通称ジャッキーというガールフレンドもいて、後はいつどちらかの家が空っぽになるかだけ。

それなりにジャッキーの方もその気みたいだし、あとは時間の問題・・・。しかし、ディノの母親であるアニー (as Lisa Darr)とアイスホッケーのコーチとの不倫現場を目撃してしまい、一気に人生のどん底に・・・。ここから2人の気持ちも複雑になっていきます。

この事もあって、夫マイケル (as D.B. Sweeney)とも微妙なずれが生じていき、傷口は広がっていきます。

バーナード・コナー (as Jon Foster)、通称ベンは、5秒に1度はSexのことを考えているらしく、かなり切羽詰っています。もう女の子を見るだけで気が変になっています。

彼が最も気になるのはモニカ・ヤング (as Marguerite Moreau)。なんと学校の英語教師です。禁断の愛とわかっていながらも、なんとかアプローチを試みます。

このかなり挑戦のいるラインは非常に面白いです。高校生、妄想してしまうがな・・・。ブレーキの利かないベンの頭の中が面白いです。まんざらでもないモニカですが、お互いどう踏み込めばよいのかわからず戸惑います。

ジョナサン・フィールズ (as Chris Lowell)は写真を撮るのが大好きです。彼もまた、変な妄想に侵されていて、必要以上に考えすぎてしまいます。それのせいか、非常に不器用な子です。で、好きになってしまったのが超奥手のデボラ・ティアン (as Kelly Osbourne)。

色々と考えすぎて、どう進めていけばよいかがまったく見出せません。でも、デボラが太っているため、周囲の目を気にしていますが、彼女のことを好きであることは確かです。

デボラはディノに「デブ」と言われたことを根に持っていて嫌っています。デボラの母ティアと (as Sarah Strange)とディノの母アニーはとても仲良しです。

ちなみにジャッキーとデボラは親友同士でよくつるんでいます。もう一人、ジャッキーには親友のスー・ミラー (as Jessica Lucas)もいて、良き相談役です。サッカーチーム仲間でもあります。何だか少し距離があるような気がしますね。2人とは。

3人の男の子の目線から描かれていることがほとんどで、たまに彼らはカメラに向かって自身の心境を語ります。その間、バックは止まってたりスローで流れてたりと色々。効果としてはちょっと面白いです。

ショウ自体、コミカルあり、シリアスありで非常に面白いです。もう、みんな何とかしてSexに持ち込もうとするのですが、全然うまく歯車が回らず、イライラをつのらせます。いちいち彼らの行動は面白いです。

男女それぞれ「初めて」ということにこだわりがあります。まあそういうお年頃ですからね。その異常なプレッシャーや緊張感からか、いらいらしたり、踏み出せなかったり、びくびくしたりと、他人事だと非常に面白いです。

ショウは11話放映されたところで打ち切り。DVDでは撮影されていた13話を収録です。11話目はそれなりにまとまっているといえばいえるかも・・・。13話目はこれからってところで終わっています。ちょっと尻切れトンボ。こんなにも面白いのにもったいない・・・。

不倫ママを演じるリサ・ダーは素晴らしい演技を見せてくれます。こいつはタダモノじゃない。あと、大人の女をベンに見せ付ける教師役のモルゲリーテ・モレオー。彼女も怖い女というか、大人の余裕ある感というか、素晴らしく演じています。

絶賛したいのですが、世間には絶賛されず。

ポイントとしては、主役の3人の男の子たちは自分の心境を語るのですが、女性キャラクターには一切それがありません。要するに女性からの視点はそんなに具体的には描かれていないわけです。それでは女性の視聴者からの支持がそんなに得られなかったのではと思います。

しかし、実際はどうやら違ったようで、3人の主役がかっこいい(かわいい)からか、それとも意外と女性視点の美味しいところをついているのか、IMDbでは女性の評価の方が高いのです。同世代からというよりも、その年齢を経過した一回り上の層からも支持を得ているようです。

わたしもそっち側ですが、10代の子供の話だなと思いつつも面白くてのめりこみますね。むしろ主人公たちと同世代の男の子たちよりも、そこから離れた立場で、彼らがどう考えているかを知るというのが楽しみ方なのかもしれません。

彼らが思いをストレートに語るという点が、新鮮だったのかもしれません。異性の前ではとにかく格好をつけて、いかにもな態度を見せるものですので、女性からしたら何を考えているかわからない存在です。それがはっきりわかるところが面白いのでしょう。

ともかく、放映局はそうした幅広い世代からの支持が得られるとふんだようで、木曜日の8時という激戦時間帯にこのショウを投入しました。そこが生死の分かれ目だったんですかね。期待にこたえられず姿を消してしまいました。

せっかくの面白いショウでしたが、このままお蔵入りのようです。どうせならきりよく終わって欲しかったですね。制作側に腕のある人が多かったのか、作りは非常に良かったです。残念!!

メインテーマ曲はマイケル・トルチャー(Michael Tolcher)の"Sooner or Later"。

原作はイギリス人作家メルヴィン・バーゲス (Melvin Burgess)の"Doing It"だそうです。アメリカナイズドしている点がある以外は、かなり原作に忠実なようです。こちらも日本語化はされていないようです。

大人的視点

わたしも高校生の頃は、彼らと同じように悶々とした生活を送っていました。なので、彼らの姿を見ているととても面白いです。恋人、Sexに対して必死な姿、スマートでいようとするところはとても懐かしいです。若い頃の場かさ加減を思い出します。

子供たちvs大人たちの構図は非常に笑えます。現役世代にしてみれば、今正に戦いの真っ只中でしょう。逆に親の世代も同じように感じることと思います。

恋人同士も親子の関係もシンプルであり、複雑でもあります。まあ、これはフィクションであるから非常に複雑です。かつ、大人同士の恋愛も子供同士の恋愛も、年の離れた恋愛もさして変わらないという点は面白いです。偉そうにしている大人たちが結局似たような悩みを抱えているわけですから。

ホント他人事なので楽しんで観ることが出来ます。自分があの中に入ると思うと大変ですがね・・・。

そういった適当な距離から観ると非常に楽しいと思います。時に彼らと重ね合わせて共感し、時には遠くから眺めて笑ったり、様々なポジションから見て楽しむものなのでしょう。まあ、彼らは本当にかわいいです。観ていてにやりとさせられます。

直球評価

・ティーンズ恋愛ドラマ。
・主軸は彼らの初体験。
・子供の話なので、やっていることはお粗末。
・描き方はよく、ひきこまれる。
・もう不運だったというしかない。
・対象はティーンズかもう少し上。
・もしくは当時を懐かしがる人。

- スポンサードリンク -