MTV Pimp My Ride 車改造大作戦! (原題:Pimp my Ride)
廃車寸前→世界に一台のスーパーカスタム車
有名なラッパーであるイグジビット (Xzibit)が司会進行を務めるこの番組。
廃車寸前の車を美しく機能的に生まれ変わらせようという,いわば大改造!!劇的ビフォーアフターの車版。
今日も恐ろしいほどボロイ廃車寸前の車が、オプション満載のスーパーカーに生まれ変わる!!
制作国: アメリカ
放送時間: 22分
ジャンル: リアリティ
DVD発売: シーズン1, 2 (US, JP) Best of Season 3, 4 and 5 (US)
初放送: MTV2 2004~2006 全6シーズン
初放送(JP): MTV ????
シーズン1だけ観ました!
シーズン2のDVDあるだなんて、知らなかった!!
総合評価: 7.2/10
番組構成: 8.0/10
サプライズ度: 7.8/10
スペシャルエピソードらしい。番組の構成はこんな感じです。
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Xzibitって誰?
説明しようにも、わたしもよく存じません。アメリカのラッパーだそうで・・・。
ショウをご覧になればわかるように、彼は非常に喋りが上手いです。恐らくラップによって培われたものかと想像できます。
今ではすっかり俳優化しましたが、The Fresh Princeのウィル・スミスや、Law & Order: Special Victims Unitに出ているIce-Tなんかもそうですしね。天性のキャラもあるのでしょうが、ラップという音楽性から生まれたコミュニケーション能力というのもある気がします。
ショウの中では、一つ一つのポーズも決まっています。これはMTVスタッフの演出もあるでしょうが、視線などの表情は、彼のラッパーとしてのスタイルを表しているかと思います。
彼の楽曲については、YouTube公式チャンネルがあるので、そちらでどうぞ。
MTV + Xzibit
前置きが長くなりましたが・・・。
若者向け音楽チャンネルMTVは、番組制作でも常に世に一石を投じています。
企画ものの話題作を連発する中、今回はいわば2番煎じ。こういう再生系の番組ってなにが最初なんでしょうね。昔からあるのでしょうが、アメリカではTLCのTrading Spacesが、近年の一つの大きな流れを作ったと言われています。
今では整形とかファッションとか改築とかダイエットとか色々ありますが、このPimp My Rideは車に焦点を当て、MTV流で制作されています。
番組のホスト、司会進行はラッパーとして活躍しているらしい。イグジビット (Xzibit)。
流れとしては、まずは当選者が1人で車のボロさ、いけてなさをアピールします。そして、「Please MTV. Pimp My Ride!」とお願いすると、イグジビットの登場です。そして、今度は彼なりに車を検証します。
オーナーとしての視点と、他人からの客観的な視点という2つの目から見て、車のひどさを伝えてくれます。まあ、他の番組でも同じか。
そしてイグジビットがドアをノックしてサプライズ!!ってわけです。
そして改めて2人でしょぼさを再確認し、イグジビットが車の鍵を預かって、去って行きます。その合間に、当選者の友人や家族などにインタビューの様子が流れます。
日本なら廃車
とにかく登場する車はひどいひどい。アメリカでは車検制度が無いこともあってか、"走る"という最低要件のみを満たしたものが多いこと多いこと。
シートは座りたくないようなボロさで、ほとんど引き裂かれてたりとか、雨漏りするとか。ミラーをテープで固定しているなんてのはザラです。カーステレオも貧弱だったり、ラジカセがカーステレオだったり(それってカーステレオじゃないし・・・)、ドアも開かなかったり、アラームもワイパーもちゃんと動かないとかとか。
塗装も汚いですし、掃除しないからだいたい車もきったないです。
当選する車はそれほどひどいので、少なくとも周りの人たちは腐った車としか思っていないです。いや、ホントひどいんです・・・。乗りたくないくらい。
大作戦開始!
そんな車に命を吹き込むのがWest Coast Customsのスタッフたち。彼らは真のプロフェッショナルです。オーナーのライアン、マネジャーのQを中心としたスタッフが総出で対応します。
シーズン5からは、Galpin Auto Sportになります。West Coast Customsで電気系統を担当していたMad Mikeは、こちらのGASに移籍し、同じく電気系統を担当しています。オーナーはBeau。実際はオーナーではなく副社長らしいです。まあ、現場責任者ということで番組的にそう呼んでいるのでしょう。
外装、塗装、内装、タイヤ、電気系統、アクセサリなど、さまざまなセクションに分かれています。単に美しくコーディネートするだけでなく、たくさんのファンタジーをつめ込むところが見所です。
DVD/CD/MP3プレーヤーはいまや常識として、液晶つけまくったりとか、ゲーム機やなんかをのせたり、スピーカも何千Wとかですよ。やりすぎでしょ?その他どんなファンタジーがあるかは見てのお楽しみ。
この常識はずれさが観ていて飽きない要素ですし、常に楽しませてくれますよ!!
ところで、いったいいくらかかってんだか・・・。
車はミニからトラックまで色々とあります。年代は'60~'80年代が多いです。60年代って・・・。だいたい譲ってもらったり、10万円未満で入手したものがほとんどです。そういえば、半分弱は日本車ですね。'70~'80年代に日本車がだだーっと入ったからでしょう。それがいまだに普通に走っているので、ねえ・・・。
流れとしては、改造後に引き渡しになりまして、WCC(もしくはGAS)のガレージで引渡すことになります。そこで変身後の姿を見せて、ビッグサプライズ!!
そしてQやMad Mikeが新しく生まれ変わった車を説明していきます。時々イグジビットからもプレゼントがあります。
その車で家に帰りまして、再び周囲と本人へのインタビューを行い、番組は終わります。
今までの感覚ですと、古い車って形からしてかっこ悪い!と思ってましたが、ちょこっと外側今風にアレンジして、きれいに塗装するとかっこいいもんですね。
わたしは車マニアではまったくありませんので、細かな機器の説明はわかりませんが、それでもこれは純粋に楽しめます。みんなすごーく感動するので、思わずお涙ちょうだいしてしまいます。
MTV番組制作的視点
番組の構成が非常に良いです。カメラワークも編集も一流です。パターンが完全に決まっている番組構成は非常に見やすいです。ゲリラショウが比較的多いMTVですが、カメラおよび編集の素晴らしさが本当によくわかります。
音楽は、いつもどおりのコア系のメタル(今時はこんな風に言わない?)や、ヒップホップで埋め尽くされています。イグジビットやガレージの人の喋りも流ちょうでノリが良いので、ヒップホップな曲には良く合っています。
直球評価
・わずか20分あまりにうまく内容を詰め込んである秀作。
・車のボロさに唖然。
・どうみてもやり過ぎの改造。
・燃費とかバッテリー消費無視。
・実用性もあり、うらやましく思える。
・Xzibitの喋りのうまさやキャラクタ性が良い!
・好きな人には別路線のMonster Garageもお勧め。
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