フットボールって何？

ヨーロッパ諸国では、フットボールというといわゆるサッカーの方を指します。
日本では、フットボールと単体で使うことはおそらくないですよね？

日本では、フットボール＝アメリカン・フットボールという認識で間違いないかと思います。
このPLAYMAKERSは、アメリカン・フットボールの世界のお話です。

日本には、確かX-LEAGUEとかいう社会人アメフトリーグがあるはずですが、試合を観てると、どうやら観客よりも選手や競技場のスタッフ、チアリーダーといった関係者の数が多いんじゃないかと・・・。
まあ人気は全然ないですよねぇ。X-LEAGUEの選手もほとんど全員アマチュアだそうで。

アメリカでは

アメリカでは、フットボールと言えば四大スポーツのうちの一つ。
MLB（野球）、NBA（バスケットボール）、NHL（アイスホッケー）、NFL（フットボール）の4つがスポーツエンターテイメントとして君臨しています。

そのうちの一つですので、特におじさんたちは熱狂し、テレビで戦術を選んだりして楽しんでいるそうです。
そういう人たちは、熱心にESPNで中継やニュースを観るので、こういったドラマはファンにはウケるかと思います。

架空のリーグの架空のチームの架空の選手

舞台はアメリカの架空のフットボールリーグの架空のチーム、クーガーズ（Cougars）の選手・コーチを中心とし、周辺の人々を描いています。
アメリカでフットボールのプロリーグというと、誰もがNFLを思い浮かべます。
よって、このドラマはNFLを描いていると誰しも思います。そりゃそうだ。

ドラマは主にオフフィールド、試合以外の部分にスポットを当てていて、非常にリアルに描かれています。
それぞれ怪我に苦しみ、相手に怪我を負わせたり、復帰したり、不倫や麻薬、暴力などといった問題を抱えています。

選手の素行の悪さなどを描いているので、確かNFLから色々と文句を言われたようです。
シーズン1で終わったのは、NFLからリーグのイメージダウンに繋がると、相当な圧力があったからと言われています。
さすがにESPNといえども、巨大なNFLには勝てず・・・といったところです。

選手とスタッフ

なかなか名前を覚えられないのですが，タックルで相手の頚椎を損傷させてしまい，悩み続けるスキンヘッドのエリック・オルジク (as Jason Mathew Smith)。
オルジクと仲が良いベテランのレオン・テイラー (as Russell Hornsby)。彼は名選手ですが、既にピークを過ぎていて、新鋭にポジションを奪われてしまいます。

タイラーからポジションを奪ったのは、新人のデメトリウス・ハリス (as Omar Gooding)。通称DH。
実力は折り紙付きで、コーチや上層部からもウケが良いです。ただ、素行不良で、麻薬に手を出しては何かと問題を起こしています。

DHと仲がよいためか、素行不良と判断されて試合に出られないケルヴィン・ジェイムス (as Marcello Thedford)。通称バッファロー。
DHは飛び抜けた実力のおかげで罪を免れていますが、そこまで実力がないため、真面目なバッファローが意味不明なとばっちりを受けています。

故障気味で薬なくしては試合に出られず、スランプに苦しむQB（クォーターバック：ボールを遠くに投げる人）のデレク・マコネル (as Christopher Wiehl)。
それとコーチのラドマン (as Phillip Jarrett)が主な登場人物。

ちなみに英語でCoachというと、日本で言う監督のことですよ。

リアル

それぞれ、リアルに書かれている中で、相手を負傷させたトラウマに悩み続けるオルジク、そして熾烈なポジション争いを繰り広げるDHとテイラーのポジション争いは特に面白いです。

DHはたびたび問題を起こすので、やっとテイラーが出れるかと思いきや，上層部からも実力を買われてるので，ついついコーチはDHを使ったり・・・。
と、そのへんの描写は観てる側をうならせます．

直球評価

・フットボールのことをほとんど知らなくても楽しめる。
・ポジションについて知らなくても楽しめる。
・フットボールファンはもっともっと楽しめる。
・女性には向かない気がする。
・ドラマとして完成されている。
・シーズン1で終わるが、きっちりとしたオチはある。
・ゲーム中のシーンはほとんどないが、非常にうまくできている。問題なし。