ロボコップ プライム・ディレクティヴ (原題:Robocop: Prime Directives)

ロボコップも10歳!

低予算の割にそこそこ映画でヒットしたロボコップのテレビシリーズ。
アレックス・マーフィーがロボコップになってから早10年。
アレックスのかつての相棒であるジョン・テレンス・ケーブル、成長した息子ジェイムスとの関係を描く。

制作国: ca.gifカナダ
放送時間: 90分
ジャンル: SF
DVD発売: 単品発売 (US,UK), セット発売(UK,JP)
初放送: Space 2001
初放送(JP): DVDのみ?

全部観ました。
DVDはUK版の両面2枚組版。他の映画(The Lawnmower Man)とセットだった。

総合評価:☆☆☆
暴力性:☆☆☆☆
暗さ:☆☆☆☆★


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このショウを観るための基礎知識として、原作となる映画の1作目の知識が必要となります。

デトロイトのデルタシティは、巨大企業であるOCPの支配下にあるといっても過言ではありません。物販、放送、政治といったあらゆる面を牛耳っています。警察ですらOCPの管理下にあります。OCPはワンマンなCEOがすべてを握っています。

OCPは新しい防犯システムとしてサイボーグを製作しますが、コントロールするのに生身の人間が必要となります。そんな中、任務中に殉職したアレックス・マーフィー (as Page Fletcher)に目をつけ、彼の記憶を消し去って、ロボコップとして生まれ変わらせます。

この事実を知っているのはほんの数名で、トップシークレットとされています。ロボコップはアレックスの時の記憶が僅かに残っており、特に家族のことで彼を苦しめます。

前作のテレビシリーズでは、警察内部の人間にもロボコップ=アレックスということを知っていましたが、今回はOCPのほんの上層部しか知りません。

かつてアレックスの相棒であったジョン・テレンス・ケーブル (as Maurice Dean Wint)が、ロボコップ=アレックスではないかと疑いを持ち始めます。

アレックスの息子であるジェイムス (as Anthony Lemke)は、OCPの社員になります。ケーブルと同じく、アレックスの死について追求を始めます。しかし、これが彼の身を危うくしてしまいます。

ちなみにアレックスの妻エレンは、アレックスの死から2年後にすでに亡くなっているという設定です。

ケーブルの前妻であるサラ・ケーブル (as Maria del Mar)はOCPのセキュリティ担当で、強大な権力を持っています。ロボコップを排除することでCEOの権威を失墜させ、OCPトップの椅子を手に入れようと考えているダミアン・ロウ (as Kevin Jubinville)と共に内部崩壊を企みます。こいつらは汚いことも平気で行います。

OCPのCEO (as Tedde Moore)は今回はおばさんです。しかも以前のじいさんと比べて、かなりマトモっぽいです。

血がぶわーっと出たり、体がちょっきり切れちゃったりと、オリジナルの映画並みに残酷なシーンは多いです。連続モノになっているので、順番を間違えないように・・・。段々盛り上がってきますが、4話目はちょっとねー・・・というのがわたしの感想です。

今回のライバルは、1話目がボーン・マシーン。2話目は謎の武装盗賊団のボス、アン・R・ケイ (as Leslie Hope)、新ロボコップユニット、ロボハンターなどが登場します。

ちなみにタイトルにもなっているロボコップのプライム・ディレクティヴ(最優先命令)は下記のとおり.
1: SERVE THE PUBLIC TRUST (公共の信頼に勤める)
2: PROTECT THE INNOCENT (罪のない人を守る)
3: UPHOLD THE LAW (法律の厳守)

舞台が近未来というのが原作の設定だったのですが、なぜか制作された2000年が舞台となっています。これって制作側のミス?アレックスの墓石が1990、エレンのが1992になっていたんだけど・・・。

新しいメインテーマ曲はかっこいいです。前のもかっこよかったですけどね。

日本では放映されたのかどうかは謎。DVDはリリースされています。レンタルもありますね。順番を間違えないように。
1. Dark Justice
2. Melt Down
3. Resurrection
4. Crash And Burn

もうこれで終わりかと思ったら、新しいロボコップが企画されているそうです。もういいんだけど・・・。

ファン的視点

正確に言うとわたしはファンじゃないです。2,3なんてほとんど観てませんし、1もテレビでやってるのをちらっと観た程度。1994年のテレビシリーズのファンなだけです。

前作のテレビシリーズ子供向けに作られていて、暴力的な描写は少なく、わかりやすく楽しいをコンセプトに作られていたと思います。今回はテレビ映画という位置づけですので、映画版の非常に暴力的な描写が戻ってきています。

また、物悲しさを前面に出していて、物語はかなりシリアスです。この暴力的な描写と、シリアスで暗い物語の合わせ方が今ひとつで、何だかちょっと気持ち悪さが残ります。

とはいえ、今までのシリーズの総決算として、やるべきことは全てやったかと思います。そう感じるのはわたしがロボコップに対して思い入れがあるからでしょう。避けては通れない道を堂々と通りました。とりあえずはこれでロボコップは幕を閉じたということです。

2014年に新映画が作られますけどね。あれ、でももうなんかロボコップって感じしないし・・・。

直球評価

・全体的に悲しく暗い。
・かなり暴力的。映画並み。
・観ていて気持ちも沈む。
前のテレビ版と比較すると楽しさはない。
・あまりケーブル好きじゃないんです・・・。
・ある意味ロボコップ最終章。

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