Death Lends a Hand

 

by Yukio (Bob) Fukuda


5 Nov, 2004

Showについて


放送時間: 1:15:46
初放送: NBC 1971
初放送(JP): 日本テレビ 1973

You know, there is Lt. Columbo

調査会社を営むBrimmerは,巨大な出版社を経営するKennicutの依頼を受け,彼の妻の浮気調査を行う.調査結果を偽り,妻を脅して情報を得ようとするが,誤って殴り殺してしまう.事故に見せかけようとするが,Lt. Columboが立ちはだかる.
邦題は「指輪の爪あと」.

今回はCreatorであるRichard LevinsonとWilliam Linkが筆をとった作品.本来はSeason premiereとなる予定だったが,見栄えのよかったMurder by the Bookの方が採用されてしまったとか・・・.

2つを比較すると,先に放映されたMurder by the Bookは明らかに前2作のPlotの元に作られている.そりゃあ他に選択肢はないわな・・・.
一方の今作は,いわば第3のオリジナルと言えます.やはりBochcoが書いたものは,今ひとつLt. Columboの味を出し切れていない気がします.Mysteryとしては素晴らしいですが,Columboという作品にするにしては主役のキャラの味が薄い感は否めません.それは今作と比較すれば明らかになります.

登場シーンでは,車を運転しているところをマヌケにもMotorcycle Copに止められてしまいます.現場に着くや否や,マッチかライターを探すために帆走.しかも拳銃を持ち歩いていないことも発覚し,あげくにはちんけなTrickで容疑者をまんまとはめてしまいます.Lt. Columboの魅力満載の一作です.

さておき,今回は探偵であるBrimmer (as Robert Culp)が大きなPublish Companyを持つArthur Kennicut (as Ray Milland)の妻,Lenore (as Pat Crowley)の浮気調査を依頼され,その結果問題がなかったと報告するところから始まります.
Brimmerは元警官で,経営している調査会社は結構でかい.たくさんのStaffを抱えています.で,実はMrs. Kennicutは浮気をしていて,それを秘密にするからPublish companyの情報を教えろと裏でMrs. Kennicutを脅します.いや,それって探偵失格じゃないの?そこを見事に突いたMrs. Kennicutは逆に脅しをかけますが,強硬手段に出たBrimmerは手を挙げてしまい,運悪く打ち所の悪かったMrs. Kennicutは死んでしまいます.これって強盗殺人に見えるよね?とでも思ったのか,死体をトランクに入れてそのへんに捨てます.そうそう,強盗だから金目のものは取っておかないと・・・.

ポイントとしては,前3作はいずれも計画的殺人,しかもお金目当てとかで犯人もかなりの悪人でしたが,今回は不慮の事故によるもの.ちょっとタイプが違います.でも事故とはいえ,殺して死体遺棄すれば悪人か・・・.で,計画してただけあって,犯人たちは受け答えも準備していましたし,かなり挑戦的でLt. Columboも尻尾をつかむのに大変でしたが,今回はあまりにもヒントが多く,意地悪に容疑者をもてあそんでいる感じすら受けます.
わたしの描くLt. Columboは,実は最初から,もしくはかなり早い段階で誰が犯人かを確信し,うりうりといじり倒していじめるといったイメージがあります.今回はまさにそれの真骨頂というわけで,観ていてかなり楽しめます.
しかも今回は観ている側にLt. Columboが何をしようとしているかがすごくわかりやすく描かれている気がしました.オチのまとめ方も最高!!十分にやにやできます.

この第2のBasicとなりそうな作品が,今後の作品にどのような影響を与えたのか気になりますね.