セックス・アンド・ザ・シティ (原題:sex and the city)

これであなたも恋愛スペシャリスト

キャンディス・ブッシュネル (Candace Bushnell)著の原作を基にテレビシリーズ化。
マンハッタンに住む30代独身女性4人の恋愛事情を軽快かつコミカルに描いた大人向けの恋愛コメディ。
ゴージャスな生活や外見とは一転し、恋愛、SEX、結婚に思い悩む。

制作国: us.gifアメリカ
放送時間: 30分
ジャンル: 恋愛、コメディ
DVD発売: シーズン1〜6、コンプリートセット、映画版1, 2
初放送: HBO 1998~2004
初放送(JP): WOWOW 2000~2004
Huluで配信中!!

映画以外全部観ました。
DVDは全て姉にあげてしまった・・・。

総合評価:7.5/10 7.5/10
赤裸々度:7.8/10 7.8/10
実用性:7.9/10 7.9/10

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キャリー・ブラッドショウは、「sex and the city」なる恋愛コラムを連載するコラムニスト。コラムを書くだけあって、恋愛経験は豊富で、様々な男性を見てきました。世間ではそろそろ結婚なんて年頃ですが、特に気にすることもなく、今の華やかな生活を楽しんでいます。ヘビースモーカー。

キャリーの親友でPR会社を経営するサマンサ・ジョーンズは、快楽主義。良い男を捕まえ、良いセックスをして気持ちよくなることに重きを置いています。そういった面では非常に冒険家で、好奇心の赴く物なら何でも挑戦します。その感覚にキャリー達はついていけないところもあります・・・・。

ミランダ・ホッブスはハーバード大学卒の弁護士。仕事柄かしゃきしゃきしているせいで、男性とそりが合わないことも多くあります。キャリーとは、電話することも多く、一番近い間柄かも。男運がないような気がします。

シャーロット・ヨークはギャラリーのオーナー。結婚願望が強く、ロマンチストでもあります。どこかしらお嬢様的でお上品ですが、ちょっとこだわりがあり、男性からするとやや難しい人です。

キャリーのコラムのネタは、自分もしくは親友達の実体験が基となっています。4人の共通点は、シングルで経済的に独立していて、自由に使えるお金があること。そして30代で独身。

日本ではWOWOWで放映されていて、ちょうど第2次ベビーブームのお姉さま方が、結婚に悩んでいる時代でもありました。月3,000円近くするWOWOWを観ているってことは、それなりにお金持ちなわけで、そういった視聴者と登場人物はどこかしら共通する点があったのだと思います。

ニューヨークという土地柄や、彼女たちの華やかな生活、ファッション、恋愛の思考など、一致はしなくとも憧れたりするところも多かったに違いありません。当時はまだ30歳までに結婚!という考えが強めでしたが、少なくとも都会の方ではそれは薄れてきていますので、時代ギャップはそれほど感じないかもしれません。

というわけで、今の時代に於いても、上記に当てはまる人には向いているドラマです。女性向けと強調されますが、男性が観ても十分に楽しめます。どちらにとっても、恋愛テキストブック的な側面もあり、勉強になりますね。

全体的に、恋愛に対する恐怖はなく、ダメだったら次の人的な感覚です。その成功や失敗を分析し、男とは何か?女とは何か?恋愛とはどうあるべきかをキャリーがコラム化していきます。

4人の恋愛の様子が全体のほとんどで、キャリーがコラムを読むのは、刺身のつま的でもあり、番組の締め的でもあります。

4人とも仕事は順調で、恐らく収入も高めです。そこは視聴者のうらやむところかもしれませんが、綺麗でモテて、お金もあって、それなのにここ一番の幸せを掴みきれず、恋愛に苦戦し続ける彼女たちに親近感がわくのかもしれません。

わたしのような男性からすると、非常に客観的に楽しめます。当時はエグいと言われたかもしれませんが、今の時代ではそれほど強烈ではないかもしれません。面白さという点では色あせませんね。男女の関係に進化はないからでしょうか・・・。

30代独身迫害ネタは大いに笑えます。アメリカでも世間でのステータスは低めのようです・・・。とはいえ、ある程度経験を積んだという観点から見る自由気ままな恋愛やSEX環境を、非常にコミカルに描いています。特に、この男、こんだけ格好つけてて、実はこんなのかよ!!ってあたりは、他人事だから笑っていられます・・・。

物語は後半になると、よりシリアスな関係を求めるようになっていると感じます。30代前半なら恋愛を楽しむでよかったものが、徐々に以降の人生と恋愛を重ね合わせるようになってきます。

 

ドラマはシーズン6でフィナーレを迎えます。最終回放映日は、キャリーが誰と一緒になるかなんて、日本の朝のワイドショーでもにわかに盛り上がりました。

シーズン終了の理由は、「出演者たちは結婚、出産をしており、登場人物のようなパワフルな感性が失われてきたため」ということ。「体力の限界を感じて引退」という、まるで一流スポーツ選手みたいな・・・。

その後の彼女(キャラクター)たちの人生は、2008年と2010年に映画化という形で2度表に出てきました。わたしは映画の方は観ていません・・・。機会があれば。




DVD、映画、続編というか学生時代のお話

DVDは日本でもレンタル、セルと出ていますし、そしてオンラインでも観ることができます。しばしば初期シーズンの画像が極めて汚いという意見が見られますが、当初は低予算番組で、16mmフィルムで撮影していたそうです。今はどうかしりませんが、この16mmからDVDへの変換が難しかったらしく、特に暗いシーンや明るくギラギラするシーンなどにはザラザラのノイズがたくさん乗ってしまいます。

バフィーの初期シーズンなんかも同じだと思います。

中期以降はお金が出来て35mmフィルムになったようで、その点は改善しています。
今のオンラインの方はどうなっているかわかりません。確認してみたいですね。

オープニングテーマ曲は、何度も聞いているからか、クセになります。オープニングは一度も取り直さなかったので、画は汚いけどね・・・。

そういえば、原作者のキャンディス・ブッシュネルは、2013年からThe Carrie Diariesなるキャリーの高校生時代を描いたドラマを放映しています。ティーンズ向けのCWでやっているみたいですね。

なんか日本では、4月からD-lifeで放映されるらしいです。「マンハッタンに恋をして キャリーの日記」だって。正直なところ、このショウのファンには向かないでしょうね。所詮子供の恋愛ドラマですから・・・。

主なキャスト

キャリー・ブラッドショウ (Carrie Bradshaw)
演:サラ・ジェシカ・パーカー (Sarah Jessica Parker)
SEX and the cityなる連載を持つコラムニスト。恋愛とファッションをこよなく愛する30歳独身女性。

サマンサ・ジョーンズ (Samantha Jones)
演:キム・キャトラル (Kim Cattrall)
キャリーの親友の一人。PR会社を経営している。快楽を追究し、新たな世界を求め続けている。 

ミランダ・ホッブス (Miranda Hobbes)
演:シンシア・ニクソン (Cynthia Nixon)
キャリーの親友。弁護士で男運は低め。サバサバして主張が多いせいか、上手くいかないことが多い。

シャーロット・ヨーク (Charlotte York)
演:クリスティン・デーヴィス (Kristin Davis)
キャリーの親友。ギャラリーのオーナー。白馬の王子様が現れることを夢見ているロマンチスト。結婚願望がある。

直球評価

・時台に左右されない内容も多々あり、いつでも楽しめる。
・女性向けではあるが、男性も十分楽しめる。
・初期のシーズンで映像が汚いのはもう諦めて・・・。
・実用的な内容も十分にあると思う。
・純粋な恋愛ものとして観ても大丈夫。
・決して華やかなだけではないので、憧れを持ちつつ現実も観られる。


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