The Ben Stiller Show

1992年のベン・スティーラーの実力!!

コメディアンの両親を持ち、コメディアンとして生まれ育ったベン・スティーラーが、ついに自身の冠番組でテレビに登場。
3人のレギュラーとともに、1992年当時のベストを尽くしてテレビ界を席巻!!
のはずが、13話であえなくキャンセル・・・。業界の厳しさを知った一作。

制作国: us.gifアメリカ
放送時間: 23分
ジャンル: コメディ
DVD発売: コンプリート(US)
初放送: MTV 1992~1993 全13話
日本未公開。

全部観ました。

総合評価:☆☆
業界貢献度:☆☆☆
挑戦度:☆☆☆


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ベン・スティーラーって面白くないよね

ベン・スティーラー。映画「ズーランダー」や「ドッジボール」で知られるコメディアン。

父親はジェリー・スティーラー。「となりのサインフェルド(原題:Seinfeld)」では、ジョージ・コスタンザの父親フランク役。「The King of Queens」では、ダグの義理の父親アーサー役。

母親はアン・メアラ。舞台やコメディショウで活躍し、今は夫婦で「Stiller & Meara」なんてショウまでやっています。

妻は美人な俳優クリスティン・タイラー。スティーラー一家絡み以外ではそんなにちょくちょくは見ないですな・・・。

彼の生い立ちやキャリアはさておき、こうして自身の冠番組を持つことは必然で、いずれ時間の問題だったのかもしれません。ただ、1992年という年は、ジム・キャリーの「ケーブルガイ」や、「ズーランダー」「メリーに首ったけ」以前で、表舞台に大々的に飛び出す以前です。

得意のトム・クルーズの物まねなど、彼のさまざまな持ちネタを披露するには、スケッチショウという形式は正解だったように思います。そして、はたまた当時は無名に近かった4人を召集し、ネットワーク局の聴衆に彼らを登場させました。

アンディ・ディック、ジャニーン・ガロファロ、ジョン・F・オドノヒュー、ボブ・オデンカークの4人です。その後の彼らの活躍を見ると、このショウの最大の成功だったといえるかもしれません。

20年前のアメリカ

ショウは、当時のCMや映画、テレビドラマ、ミュージシャンなどを元ネタとして、いろいろとパロディを展開していくのがメインです。ほかに、多彩なゲストを招いて、ロケでトークをしながら進めていきます。

テレビドラマは、同局のショウを多くパロディにしています。様々な時代に行くCOPSとか、メルローズ・プレイスとビバリーヒルズ高校白書をミックスさせたMelrose Heights 90210-2402、アメリカズ・モースト・ウォンテッドのパロディ、America's Most Suspiciousといったところ。

野外のロケでは8mmを使っていて、映像はひどく荒れています。DVDへの変換に失敗しただけかもしれませんが・・・。

どれもそうなのですが、パロディだと元ネタを知らなければちっとも笑えないわけです。そうなってしまうと観ていて非常に厳しいです。ウケを狙っているところでまったく笑えないわけですから・・・。

当時アメリカに在住していたわけでもないわたしは、もちろんそんなに笑えませんでした。センスは感じさせるものの、どのみち万人受けはしなさそうです。

レギュラーの4人もそれほど輝いている感じはありません。Newsradioで見るアンディ・ディックと、このショウでのアンディ・ディックはかなり差がありました。まあ、この後成長したということかもしれません、

そもそも30分のショウとしての完成度は低いです。合間合間のロケシーンがあまりにも効果的ではありません。
ベン・スティーラー自身は、このショウに全精力を出し切ったようですが、結果はこのとおり13話で打ち切りとなってしまいました。

日本での登場は考えられませんが、ベン・スティーラーファンはチェックしておくとよいかもしれません。




直球評価

・日本人にはまず笑えない。
・米国在住でもそれほど笑えない。
・1992年当時のアメリカの豊富な情報・知識が必要。
・そもそもベン・スティーラーの笑いが好きじゃない。
・他の3人のセンスは多少感じられる。
・DVDを買うのはかなりのチャレンジ。

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