THE CHASE

夫婦・家族・親子のイギリスドロドロ劇場

シェヴィン・チェイスは父ジョージ・ウィリアムズと娘家族たちの動物病院。
ヨークシャーでは人気のある医院です。
父親の再婚と引退を機に、ロンドンに出ていたサラは姉夫婦や家族同様の従業員たちと働くことを決意する。
しかし、様々な秘密や確執が浮かび上がってくる。

制作国: uk.gifイギリス
放映時間:52分
DVD発売:シーズン1~2(UK), シーズン1(US)
初放映:BBC 2006~2007

日本未公開。
シーズン1全部観ました。シーズン2観たい!!

総合評価:☆☆☆☆
ドロドロ度:☆☆☆☆
明るさ:☆

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サラ・ウィリアムズ(as Nicola Stephenson)は、母親の死以降、ロンドンの動物病院で働いています。父親の再婚のためにヨークシャーに戻ります。恋人のデヴィッド (as Matt Day)に浮気され、傷心の帰省です。

疎遠にしていたサラの姉のアンナ・ウィリアムズ・ベッドフォード (as Gaynor Faye)は4人目の子供を妊娠していますが、様々なストレスのせいか、パニック症状が出始めます。獣医としての腕には定評があります。
しかしストレス過多なのか、パニックは日に日に悪化していきます。

病院の看護婦であるフィオーナ・ジョーンズ (as Heather Peace)は、数年前にアンナの夫トム・ベッドフォード (as Nicholas Gleaves)と一夜限りの関係を持ってしまいました。サラはその場に出くわしてしまったのでそのことを知っています。サラはその秘密を心にしまい、アンナには話していません。話すと何もかもが壊れてしまいそうです。

表向きにはシングルマザーなので、ジョージには3人目の娘のようにかわいがられていました。

フィオーナは、サラに息子のセオ (as Charlie Connew)はトムの息子だと打ち明け、更なる衝撃が走ります。トムは密かに養育費を払っています。

共同経営者のリック・ジョンソン (as Reece Dinsdale)。ウィリアムズ一家とは仲良く、獣医の仕事も大好きです。しかし、恐妻デボラ (as Janet Dibley)の尻に敷かれて、妻といる日々が憂鬱です。
デボラは病院の受付(自称:診療マネージャー)をしています。口も悪いし、見るからに怖いです。

そんなリックを和ませてくれるのが、ユーモア溢れる獣看護師のクレア・バーンズ(as Sunetra Sarker)です。クレアのリックへの優しさが怪しい雰囲気を醸し出しているとも言えるような言えないような・・・。

父親のジョージ (as Keith Barron)は30歳も若い花嫁クラウディア (as Michelle Holmes)を迎え、引退を発表して周囲に衝撃を与えます。

しかも、マルタ(イタリア半島、シチリア島の南に浮かぶ島国)にしばらく住まい、家も診療所も2人の娘に残すと言い出します。
関係者は一同呆然・・・。

そして、娘たちと同じくらいの歳のクラウディアとアンナのそりが特に合わない。困ったものです。

父親と親しくしていた大口顧客でロード・モントゴメリーの長男、ウィリアム・モントゴメリー (as Guy Henry)の頼みもあり、ますます選択肢の無くなったサラは、デヴィッドに見切りをつけ、父親の診療所を継ぐことを決意します。

当たり前ですが、それぞれが様々な秘密を抱えています。掘れば掘るほどいくらでも出てきます。
それが、外壁が落ちるように次々と剥がれ落ちていき、波紋が波紋を呼びます。まあ、ドロドロドラマの基本ですね。

舞台が家業の動物病院で、従業員同士の距離が近く、関係が濃密(好きも嫌いも根が深い)なので、ドロドロ度も比例して濃密です。

獣医一家ということ以外、特別な何かはありませんが、次々と事件が起こるので結構面白いです。目が離せなくなります。
各登場人物の心理描写も上手いです。

その脚本を書いたのが、2009年に第4位の大英帝国勲章OBE (Officer of the Order of the British Empire)を授与されたケイ・メラー。共同脚本に娘でアンナ役のゲイナー・フェイ。母娘の作品です。

直球評価

・単なるイギリス版ドロドロドラマといえばそう。
・全体的に雰囲気は暗い。
・いかにもブリテンドラマといった感じ。
・特別ではないけど、物語自体は面白い。
・結構ドキドキする。
・何かが解決しても新たな火種を期待してしまう。
・イギリスドラマオタクかつドロドロ好きでない限りわざわざ観る必要はない。
・日本にも似たようなドラマはいくらでもある。
・こういうのって見始めると止まらない。
・シーズン2観たい!!


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