ザ・プリテンダー 仮面の逃亡者 (原題:the pretender)

プリテンダーは本物を超える・・・

天才少年ジャロッドはプリテンダーと呼ばれる能力を持つ。
プリテンダーとは、天才ゆえの学習能力でスキルを学習し、短期間で完全に身につけることのできる能力を持ち主のことだ。
センターという組織に収容されて育つが、ある時脱走し,追われる身となりながらも両親を捜し求める旅に出る。

制作国: us.gifアメリカ
放送時間: 47分
ジャンル: Sci-Fi
DVD発売: シーズン1〜4 (US)
初放送: NBC 1996~2000
初放送(JP): テレビ東京 1996~1997, BS Japan 2001~2002

総合評価:☆☆☆
だらだら度:☆☆☆☆
ワクワク感:☆☆☆☆

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天才少年ジャロッド・ラッセル (as Michael T. Weiss)はその能力を持つが故、小さなころからセンター(綴りはCentre)という組織に隔離され、調査と実験が目的でプリテンダーとしての能力を開発させられます。両親とは離れ離れで、両親は亡くなったと告げられています。この辺はよくあるパターンですねぇ。

プリテンダーとは、天才的な知能と学習能力を持ち、あらゆる技能を即座に習得することができる、誰もがあこがれるような能力の持ち主のことです。センターにいたジャロッドは、実験やシミュレーションのためだけにその能力を使っていましたが、両親を探すため、そして本当の自分を探すためにセンターを脱走。その能力を人々のために使うようになります。

そもそも、ジャロッドが行ったシミュレーションのおかげで多くの事件が起きていて、それに対する罪の意識がジャロッドに行動を起こさせます。経歴を偽り、様々な職業に成りすまして、そこで困っている人たちに助けの手を伸べながら、隠れた悪を制裁します。
容赦なく。

ジャロッドは施設で育ったため、失った少年時代を楽しむように旅を続けます。外の世界は初めてなので、何もかもが新鮮な体験です。本当に純粋なので、子供からも慕われます。

また、センターでの記録も持ち出していて、時折その映像を見ては過去を思い出しています。良い思いでも悪い思い出も・・・。

ジャロッドを追うのは、センターで彼と共に幼少時代を過ごしたミス・パーカー (as Andrea Parker)。今や冷酷となった彼女は、あらゆる手を尽くして追っ手を派遣します。しかし、相手は天才ジャロッド。いつも簡単にあしらわれてしまい、なかなか追い詰めることができません。

彼女もまた、自分の過去、そして母親のことをあまり知りません。ジャロッドを追いながらも、彼と同様に母親と自分自身を探し求めることになります。ジャロッドとの不思議な関係も面白いです。

その冷たさ、鉄仮面ぶりがかっこよくもあります。イライラするとタバコを吸いまくります。かなりの中毒のよう・・・。非常に素晴らしい演技をしているので、このドラマの見所でもあります。ごくまれに見せるいつもと違った表情も見所です。

シドニー・グリーン (as Patrick Bauchau)はいわばジャロッドの育ての親であり、センターの研究員です。ジャロッドに対しては、子供のころから様々な実験を行っていましたが、常に付き添い、心の支えでもありました。それはミス・パーカーにとっても同様です。

ジャロッドとは今も信頼が厚く、コンタクトを取り続けています。そして、誰よりもジャロッドのことには詳しいです。彼がジャロッドを追う理由は、センターの考えとは少し違っています。

過去は3人にとっての共通のキーワードで、このドラマの中でそれぞれがモノクロの回想にふけります。それぞれ過去を背負い今があるわけですが、誰もがそれに苦しんでいます。ジャロッドは楽天的、シドニーは肯定的。一番苦しんでいるのはミス・パーカーのようです。

ショウ自体はワンパターンなところもあるのですが、常にセンターの2人も登場させ、センター内のいざこざも見せることで飽きさせないようにしています。そちらの展開も面白いのが非常によいです。思っていたよりも対象年齢は低めかな?とも感じました。

軽快にサクサク観進められます。気分はディカプリオ主演の映画「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」で、非常に観やすいです。正直、こんなに面白いとは思わなかったです。

主演のマイケル・ T. ウェイスの演技はそれぞれ受け取り方が違うと思います。わたしはなんかちょっとくどくってやだけど・・・。

シーズン2のオープニングは何だかかっこいいです。素晴らしい。音楽はつくりがイマイチです・・・。なんか浮いてる感じがします。

日本ではどこまで放映されたのかしら?プロファイラーとのクロスオーバーエピソードが2,3話あるはずです。





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