Xena: Warrior Princess

世界を、歴史を変える女戦士!!

古の神々が支配する時代。
世界最強の女戦士ジーナが、お供のガブリエルと共に、世界中を旅する。
伝説に残る、ぶっ飛びソードアクションファンタジー。

制作国: us.gifアメリカ
放送時間: 45分
ジャンル: ファンタジーアクション
DVD発売: シーズン1~6 (US)
初放送: Syndicated 1995~2001 全6シーズン
初放送(JP): 未放送
全部観ました!!

総合評価:☆☆☆☆
ストーリー性:☆☆☆☆
アクション性:☆☆☆☆★

オープニングは埋め込めなかったのでリンク。

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女戦士、神話を超える

「Hercules: The Legendary Journeys」のスピンオフ番組で、世界30カ国以上で放映されながらも日本未公開。たまにハーキュリース(ヘラクレス)やそっちに出ているキャラも出てくるので、ハーキュリースファンにとってはたまりません。制作総指揮はハーキュリースと同じくB級の雄、サム・ライミ。

黒い革の鎧に身を包み、野獣のような目、不適な笑みを携えながら圧倒的な強さで世界を駆け巡るジーナ(as Lucy Lawless)。水戸黄門のごとく、世界を漫遊しながら悪いやつを懲らしめていきます。

元々は軍隊を率いて悪事を行っていたジーナが、ハーキュリースに出会い、ボコボコにされてから、その運命を変えることとなります。この流れはハーキュリースのシーズン1で放映されました。ので、ジーナの第一話はすでによい子です。

このショウの特徴は戦闘シーン!!ジーナは剣とチャクラムという円形のブーメランのようなもので戦います。もちろん素手でも強く、秘孔を突いて、相手を動けなくして尋問したりもします。

思わず笑ってしまうのが、ニヤリと笑みを浮かべながら「アラャラャラャラャラャラャラャラャラャッ!!」けたたましい叫び声をあげて戦います。

これが思い切りよくて、すんごいかっこいいんです!アクションの創造力もぶっとんでいて、はっきり言って、マトリックスのカンフーやワイヤーアクションも目じゃないです。凄すぎて笑えます。

ハーキュリースはほとんど殴るだけなので、比較になりません。隠れた得意技としてはお酒をぶーってやって火をつけるやつ。超ベタですね。

CGの怪物は、時代や予算の関係もあって、ハーキュリースと同様、涙がこぼれるほどしょぼいです。動きも怪しいしね・・・。景色とかは結構うまく表現されています。映像の使いまわしは秘かに多いですね。

ガブリエル (as Renee O'Corner)は詩人志望で、とにかく口がうまくしたたかでよく喋ります。その喋りは武器でもあり、ジーナを支えています。とにかくそのコミュニケーション能力で、何かと良い方向に導いていきます。ジーナは面倒だとすぐ殴って解決しようとするのでね・・・。

ジーナと旅をする以上、戦いは避けられないため、徐々に武器を持って戦うようになります。最初は棒。で、それもどんどん上達して強くなり、シーズン5からはサイ(フォークの先みたいに3つに分かれている短刀みたいなやつ)を持って戦います。その頃はかなり強くなっています。

ジーナをかつての悪の道に誘おうとする、戦の神エイリーズ(アレス) (as Kevin Smith)が出てくると、結構盛り上がります。個人的に大好き。ジーナがよい子になって、戦が減ったので暇になってしまったのだとか・・・。

また、幼少時代にジーナに村を焼かれ、両親を殺され、復讐を誓う女戦士カリスト (as Hudson Leick)が出てくるエピソードも非常に面白いです。カリストはハーキュリースにも登場し、カリストがどう運命にもてあそばれていくかが、そちらでもちょこっとだけ描かれています。

そのためカリストファンとしては見逃すわけにはいかず、ちっとも面白くないハーキュリースのDVDセットまで買いましたがな・・・。

彼女のジーナへの憎悪は凄まじく、ジーナに同様の苦痛を与えようとひたすら強くなり、今やその実力も伯仲しています。そして、かつてのジーナと同じように村を襲う悪党になっています。

ジーナと関わってしまったがゆえに、様々な運命に翻弄されてしまいます。キャラクタ的にも非常に味があり、ファンも多いみたいです。このショウにはシーズンをまたがった様々なエピソードがありますが、最も面白いエピソードの一つです。

もう一つの面白いラインは、ローマ皇帝シーザー(カエサル)(as Karl Urban)との絡みで、ジーナを部下として欲するシーザーと、それを拒み戦いを挑むジーナが、史実を追いながら面白く描いています。

シーザー役のカール・アーバンが独特の雰囲気を醸し出していて、それが非常にうまく機能しています。

シーズン5から急激に展開する、ジーナvs.オリンポスの神々も面白かったですねぇ。もう一回観たい!!

ハーキュリースにも出ていたキング・オブ・ザ・シーフ、オートリカス (as Bruce Campbell)は、どちらかというとコメディ路線。サム・ライミの弟、テッド・ライミが演じる自称騎士のジョクサーもお笑い路線です。ジョクサーはガブリエルに思いを寄せる失恋キャラでもあります。

美の神アフロダイテ(アフロディーテ) (as Alexandra Tydings)もお笑い路線でよく出てきます。神々の中では珍しく、ジーナやガブリエルと仲が良いです。息子のキューピッドはシーザーと同じ、カール・アーバンが演じています。

ニュージーランドで撮影されていたため、現地の俳優が多いです。映画「ザ・ロード・オブ・リングス」(The Lord of the Rings)に出ている人たち(俗に言う指輪組)もたくさん登場します。悪役などはたまーに同じ人が出てきますが、そのあたりは気にせずに・・・。

コメディ色が強いエピソードと、シリアスでちょっと考えさせるようなもの、感動的なもの、史実もの、神話ものなど色々ありますが、シーズンが進むにつれて、ストーリー性が強くなっていき、どんどん面白くなっていきます。

この番組は子供向けではありますが、単に子供向けの一言で片付けるにはもったいないです。

オープニングシーケンスはかっこいいです。曲もいいですね。音楽はいわゆるサム・ライミ組のジョセフ・ロドゥカ。彼が作る曲はファンタジー路線にはぴったりです。

もともと放映料なんて安いんだから、AXNなんかでやってくれればいいのにねぇ・・・。

アクション的視点

ジーナ第一話の冒頭のアクションシーンを観た時に、思わず笑ってしまいました。だって、あまりにも無茶苦茶で、かつアホっぽくて凄すぎる。唖然としました。しかも奇声をあげながら、楽しそうに戦うのです。

チャクラムで剣が折れるとか、もうほとんど空を飛んでいるに近いと言っていい、連続ジャンプや奇妙な空中での方向転換とか、物理法則を完全に無視したアクションの数々には度肝を抜かれます。

嘘っぽいアクションは平気でそのへんにあふれています。なぜこのジーナだけは特別に見えたんでしょうか・・・。うーん、はっきりした考えが出てきたらまた書きます。とほほ・・・。

直球評価

・子供って言われてもいい!面白い!!
・ど派手でおバカなアクションに惚れる!!
・ハーキュリース同様、ギリシャ神話に詳しいとより楽しめる。
・ローマの歴史に詳しいとより楽しめる。
・シーズンを通した、またはまたいだ長いラインが面白い。
・長いシーズンで色々やりたかったんだろうけど、コメディエピソードはいらないかも。
・いつか全話解説サイトを作りたい!

シーズン1と2はコンパクトなセットがユニバーサルより販売されています。特典コメンタリーや特典映像はカットされたようです。旧版はアンカーベイより。コンプリートセットはアンカーベイ版です。

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