the L word

by Yukio (Bob) Fukuda


22 Nov, 2004
13 Nov, 2005 update

Showについて


放送時間: 50min
ジャンル: Drama
DVD発売: Season1 (US)
初放送: Showtime 2004~
初放送(JP): FOX life HD 2006~
Writer has seen: Season1全部

関連情報


Official Site
グッズ販売サイト (Curve Magazine)
レズビアン作品紹介サイト (Lmovie.usochi.net)

season 1 DVDレビュー

Love, Life, Lesbian...


Los Angelsに住むLesbianたちとそれを取り巻く人々のLove, Life, Lie, Looksなどなど,ありとあらゆる"L"について描いた新時代のSexual drama.
邦題は「Lの世界」.

ここ最近,QUEER AS FOLKのリメイク,最近ではFamily Business, Dead Like MeとHBOに負けじと次々と話題作を放映し,Identityを確立しつつあるShowtimeが,新たな話題作として放ったのが,このLesbianたちを中心としたthe L word.90年代後半から放映され,一大Sex Symbol Dramaになったsex and the cityの後継と言えるんじゃないかと勝手に思うのですが,Lesbianに偏るとそこまでメジャーにはならんか・・・.所詮Showtimeだし・・・.

と思いきや,Communityや個々に潜む願望の強さからか,一躍大人気Showに.確かに他に同じような作品がないだけあって,注目度は高く,また,Lesbianモノといえば,低予算でチープなものが多い中,ここまでしっかりと作られる作品は稀.特化したカテゴリで攻めれば強い.

さておき,現実にどのくらいのLesbian人口がいるかわかりませんが,やはりその存在はマイナーであることは間違いないと思います.わたしの周りにもLesbianって(自称する人は)いないですし,彼女たちがどのように感じ,どのように生活しているかは 正直想像できません.
このShowはそんなLesbianたちとその周囲の人々の生活を 映しています.Lesbianの彼女たちはもとより,周囲の人がどう感じ,どう接し,どのように振舞うのかはなかなかの見所です.

Jenny Schecter (as Mia Kirshner)は恋人であるTim Haspel (as Eric Mabius)を頼ってLos Angelsにやってきます.Straightなのですが,近所でLesbian同士が愛し合う姿を目撃したり,Marina Ferrer (as Karina Lombard)に迫られてからは,自分のFeelingがどちらにあるのか見失ってしまいます.Timのプロポーズを受けるものの,混乱したままLesbian worldに染まりつつあるような・・・.

TimとJennyの隣に住むのはBette Porter (as Jennifer Beals)とTina Kennard (as Laurel Holloman)のLesbian couple.2人は子供を欲しいと願い,Feelingの合う男の精子を捜し求めては妊娠に チャレンジしています.妊娠するのはTinaの方らしい.一方,Betteは,ミュージアムの仕事の方できりきり舞いです.

Alice Pieszecki (as Leisha Hailey)と,Tom boi*1のShane McCutcheon (as Katherine Moennig)は,基本的にはOne night standを楽しみ,自分たちを中心とした様々な人のRelationship Mapを作っていまず.余りにも広がりすぎて平面図ではうまく書ききれず,iMacに3DのMapを作っています.すんげー!!

Dana Fairbanks (as Erin Daniels)はプロのテニスプレイヤー.最初はCafeのSoup Chefが気になって仕方ない.結構シャイで慎重派かも.片想いしてる時はすごぅくかわいい.

見所はやはりJennyがTimとMarinaの間で揺れ動くところ.Timのことはもちろん好きなんだけど,Marinaの魅力には思わず飲みこまれてしまいます.で,Sexual面でいえば,断然Marinaで,関係を続けていくわけですが,Timにばれないかどうかはヒヤヒヤものです.

DanaもSoup ChefのLara Perkins (as Lauren Lee Smith)の魅力にヘロヘロで,Lesbianかどうかわからなくてドキドキしますが,2人の関係も観ていて楽しいです.
AliceがLesbian checkをしますが,靴,指輪,爪,Lesbian同士のKissを見たときの反応などで,総合判定を下すみたいです.これ,知っておくと役に立つかも・・・.

これだけ身近にLesbianがたくさんいて,彼女たちのようにCommunityがあると,暮らしやすいのかもしれませんね.理解ある友人がいて,時には恋人がいて. そういう明るい面だけではなく,現実の厳しい面も見ることが出来ます.
時間に余裕があるので,本当に色んな側面を移すことが出来る.これがTV Seriesの強さであり,この作品の人気化と想います.

気になる過激度*2ですが,以下に挙げる項目で判断していただければと思います.
女性の乳首は見える.Sex描写はありで,下半身がシーツで覆われているとは限らない.アンダーヘアは見える.性器は映さない.とこんな感じです.

単なる恋愛モノなんですが,やはりこういう変わった視点だと自動的に興味がわきますし,新鮮味もあって面白いです.特に描写がうまいとは思いませんが,ぶっ飛びすぎることなく現実的な問題に焦点を置くあたりはよいですね.
作りや演技も非常によいと思います.スタイリッシュというかファッショナブルというか,おしゃれで粋です.Production DesignerであるRicardo Spinaceのセンスの良さもありますね.

撮影はCanadaのVancouverで行われているらしく,CastはCanadianが多いです.
OpeningはどのSeasonもかっこいいですね.

女性向けネットワークのFOX life HDで放映.今度はそっちの路線があるのか・・・.
 

●きっとこちらもお気に入り


sex and the city


Comments

*1. Lesbian用語?で,BoyはBoiと書くらしいです.さておき,Tom boiとは男装をするLesbianのことだとか・・・.ちなみにGirlはGrrlらしい.

*2. 過激度の適切なガイドラインがあればよいですけどね.あと,PGもそうですね.これって日本で言うと15禁なのかしら?Episodeによっても違うんでしょうけど・・・.