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NUMB3RS
by Yukio (Bob) Fukuda 10 Jun, 2006
Showについて 放送時間: 44min ジャンル: Crime DVD発売: Season 1 (US) 初放送: CBS 2005~ 初放送(JP): 未放送 Official Site (CBS) 全てはある公式に当てはまる
FBI Agentを兄に持つProfessor Charlie Eppesは,人間の全ての行動が,ある複雑な公式に当てはまることを発見する.一見何の関連もないような様々な数値の関連性を見出し,公式化することで,事件解決の糸口を導き出す. THE CLOSERのReviewでも書いたように,昨今のUS TV界では犯罪捜査物のドラマが多すぎる.それぞれ色々な特色を示してはいるものの,同ジャンルに似たようなShowが余りにも多すぎて,正直うんざりするところがあります. 作る側も,特徴をつけようと躍起になっているようですが,一目でわかるような特徴をつけるのもなかなか難しいもので,やはり大枠で見ると,犯罪捜査物というくくりにまとめられてしまいます. そんななかで,明らかに異色と言えるのがこのNUMB3RS.全ては数値で表せ,しかも公式化することができる.といったのテーマを表面に大々的に出しています.全てを数値で表すは,最近のディジタル云々を考えると,納得いかないこともありません.アナログとの違いは出るものの,やるところまでやれば,誤差はほとんどゼロになります. さらに,一見法則性のない,ランダムな事象にさえも,公式を当てはめることができるのです.現実的に見れば,かなり強引な設定ともいえますが,そこを振り切って,堂々と言い放つ思い切りの良さはたいしたもの.それをShowの柱にするんだから,他に真似のしようもありません. Professor Charles Edward Eppes (as David Krumboltz)は,数学の天才教授で,坂道を下るカートレースで,その数学能力を発揮しています.彼の兄はFBI AgentのDon Eppes (as Rob Morrow).ある事件で法則性を発見して以来,Donの事件を手伝うようになります. DonのTeamには,Terry Lake (as Sabrina Lloyd),David Sinclair (as Alimi Ballard),そしてMegan Reeves (as Diane Farr)といったメンバーがいて,Donを支えています. どこかしら精神的に成熟していないCharlieを支えるのが,大学のDr. Joel Fleischman (as Peter MacNicol)や,父親のAlan Eppes (as Judd Hirsch)です.妻,すなわち彼らの母親は若くして亡くなっているようです.この2人はCharlieをあるべき方向へと導いてくれる,重要な存在です. 前半にも書いたとおり,ありとあらゆる物を数値化,公式化し,普段では見えてこない法則性を導き出します.うまく行けば,それは予言のように次に起こることもはじき出します.しかし両刃の剣で,僅かな数値の洗い出しを怠ると,結果は全く違ってしまうのが数字の怖いところでもあります. Action
sceneなんかも歯切れが良く,Show全体も軽快なテンポで展開していきます.数式だの何だのはちっともわかりませんし,一般人のわかるようなレベルではありませんが,何となく凄いことをして法則をはじき出しているというのはうまく伝わってきます.
Charlieを演じるDavid Krumholtzは,表情豊かで非常に良いです.もうちょっとオタクっぽくても良いと思いますけど,なんだかかっこいいです.どこか不安定そうな感じもキャラクタをよく表していると思います. 主役のDetectiveなりAgentなりがちょっとタイプが違ったり,細かなシチュエーションや性格の違いで別のShowを作るよりも,こうした全く新しい視点の物の方が斬新で,観ている方も特徴がよくわかって楽しみやすいのは前にも書いたとおり.
CSI:フランチャイズをいくつも放映するよりも,日本でもこういうのを放映してくれればいいのに.ミステリチャンネルとか触手を伸ばさないかしら?結構オススメです. ☆この人が好きなら・・・ Rob Morrow (as Don Eppes) Alimi Ballard (David Sinclair) Sabrina Lloyd (as Terry Lake) Dian Farr (as Megan Reeves) Peter MacNicol (as Dr. Larry
Fleinhardt) ●きっとこちらもお気に入り |