PEEP SHOW◆

PEEP SHOW

by Yukio (Bob) Fukuda

Showについて

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Season 2 DVDレビュー
Season 3 DVDレビュー
 

キャラクタたちの視点で覗いてみると・・・

MarkとJeremyの2人の変人．彼らの目に世界はどのように映っているのでしょうか？また，世界の目から彼らはどのように映っているのでしょうか？登場人物たちの目線で映る世界をご覧ください．
日本未公開．

いかにももてそうにないのMark Corrigan (as David Mitchell)と ，誰がどう見ても変人Jeremy 'Jez' Osborne (as Robert Webb)の2人．この20代の2人は一緒に住んでいます．両方ともゲイではありません．むしろお互い激しく嫌いあっていて，Jeremyはいかに彼と決別するかが頭を離れません．

2人を比べると，Markの奇行ぶりのほうが目立ちます．どうにも社会には適合してないようで，よく今の会社を首にならないもんだと感心します ね．Sophie Chapman (as Olivia Colman)と相思相愛のはずなんですが，まったく噛み合わず，いつもとんでもない方向に迷走し ています．

一方のJeremyは，音楽業界で仕事をしていますが，怠惰で気合の入らない輩です．隣に住んでいるSuper Hans (as Matt King)は彼の友人．同じアパートに住む，夫と別居中のToni (as Elizabeth Marmur)を狙っていますが，彼女の独特のペースがつかめません．いや，他の人はまったくJeremyのペースについていけないんですけどね．

そんな彼らの目線をカメラで映します．そして，彼らがどんなことを考えているか聞こえてきます．この目線カメラ，よいことはよいのですが，手ブレが激しかったり ，左右に視線を振ったりするときの揺れで気持ち悪くなったりします．これ，実際にカメラが付いているヘルメットをかぶって撮っているからです．

ある種の臨場感があるのはいいんですけどね． こういう目線でカメラを通して人の顔を観るのもなんだか不思議な気分です．本人の手が映ったりしてますし．画としては非常に面白いです．

あと，Editも見事なんですけど，この構成はなかなかやりますね．感銘受けます．

このカメラがこのShowの大きなポイントですあり，コンセプトでもあるのですが，正直そこまで効果的とは思いません．でも 多少の臨場感は出ますし，タイトルになるだけの特徴です．多少面白く見えるような気がしなくもないですし・・・．
そして，ここまで頻繁に内なる声が聞こえるComedyもそうそうはないはず．変人である2人の主人公がどのように考えているか聞けるのはよいです．

面白さはというと，UKのShow独特の，どう笑っていいかよくわかんないし，爆笑したりはしないですけど，なんとなく面白いといったところ．
キャラクタ自体は面白いので，続きは見たいとは思います．そう，キャラクタ設定はよいですね．Markは気持ち悪いけど・・・．Jeremy役のRobert Webbはセンス感じます．

もう一度，これが目線カメラである必要があるかどうかを考えてみると，特に必要性はありません．あくまでShowの特徴をつけるためであり，彼らの視線を表し，頭の中を覗くというコンセプトの もとに行っているだけです．

Season 2以降はStoryが面白いです．なんだかんだいって，Writingにかかっているというのは，他のComedyと同様というわけですね．この中途半端な面白さを楽しめるかどうかが分かれ目です．あと，この変なキャラクタ 達を愛せるかどうか・・・．これで評価は大きく分かれるでしょう．わたしは非常に好きです．

日本での放送はまずないでしょうね．同じコンセプトで誰か作ってみないものかしら？Comedyじゃなくてもよいから，Shortとかで．
 

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