夢見る子犬 ウィッシュボーン (原題:Wishbone)

天才犬は妄想す・・・

古典文学が大好きの小型テリア犬ウィッシュボーンは、タルボット家のかわいい飼い犬。
彼は、周囲で起きる人間達の事件を眺めながら、有名古典文学小説の夢を見るちょっと変わった妄想癖がある。

制作国: us.gifアメリカ
ジャンル: ファンタジー
放送時間: 27分
DVD発売: VHSとDVD(4話収録)
初放送: PBS 1995~1998 全48話
初放送(JP): NHK教育 1998~1999
4話収録のDVD買いました!!

総合評価:6.1/10 6.1/10
教育度:8.0/10 8.0/10
かわいさ:8.8/10 8.8/10


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ウィッシュボーンと周囲の人間達

ウィッシュボーン は、古典文学に非常に詳しい茶色と黒と白のジャック・ラッセル・テリア犬。はっきりいってかわいい!彼は、飼い主であるジョー・タルボットの周りで起こる出来事を注意深く観察し、古典文学の主人公達と重ね合わせます。

ジョーは中学生で、バスケットボールの選手です。父親のスティーブはかつてバスケットボールのコーチでしたが、彼が6歳の時に病気でこの世を去っています。今は母親のエレンとの母子家庭です。

ジョーの親友、デイヴィッド・バーンズ は、ジョーとは違うタイプで、科学者を目指している勉強家タイプです。彼にはいたずら好きな妹エミリーがいて、いつも邪魔をしてきます。

もう一人の親友はサマンサ・ケプラー、通称サム。彼女の両親は離婚していて、ピザ屋を経営する父親と暮らしています。サムは3人の中で最も活発で社交的です。何でも出来る子ですね。

物語への旅立ち

ウィッシュボーンは、ジョーや彼の親友の周りで起きる、ちょっとした日常の出来事。学校の同級生達とのいざこざだったり、日常の遊びであったり、教師や両親達といった大人達に対する反発や、彼らに押しつけられる矛盾であったり、そういった様々な出来事に目を向けます。

そうした事件に関わる人々と、古典文学の登場人物とを重ね合わせ、妄想の世界に旅立ちます。妄想の中では、ウィッシュボーンが主人公となって、物語に沿って冒険をしていきます。その時ちょっとした衣装を着るのですが、それがかわいいです。犬好きにはたまりませんね。

今風に言うと、ソフトバンクのお父さん犬、白戸次郎的です。

その古典文学というのは、「トム・ソーヤ」「ロビンフッド」「白鯨」「ロミオとジュリエット」「高慢と偏見」「オペラ座の怪人」「三銃士」「シャーロック・ホームズ」「ジャンヌ・ダルク」「ドン・キホーテ」「宝島」などといった日本でもおなじみのものもあります。

その他、おそらく欧米ではごくごく一般的で有名なものだと思われるのですが、少なくとも日本ではそれほど知られていないものも多く登場します。アメリカの子供達がどれほど本を読んで知っているかはわかりませんが、このドラマをきっかけに興味を持つのかもしれません。

わたしのように、西洋文学に疎くても、ウィッシュボーンのかわいさをのほほーんと見ている間に、それぞれの物語がどんな内容か概ね理解できるようになっています。もちろん知っているとより楽しめることは間違いありません。

妄想の中では、ウィッシュボーンは犬の姿のままですが、人間として他の人間と普通に会話します。そんな時の仕草がかわいいです。

妄想物語の収束と共に、人間側で起きていた事件も様々な形で収束を迎えます。内容は教訓色が強く、子供の教育には良いと思います。ま、放映しているのが公共放送のPBS(日本のNHK的な存在)なのでね・・・。ウィッシュボーンはたまに人間社会に対して、皮肉っぽく語りますが、それが面白くもあり、ちょっと生意気な感じもします。

ウィッシュボーンの書籍・DVD・ビデオ

日本ではVHSに2話ずつ収録されたものがいくつか販売されていました。アメリカでは1枚1話のDVDや、4話収録のDVDがいくつか販売されています。4話収録の方がお得です。わたしは購入しました。

こちらのDVDに収録されているのは、ドンキホーテ、ロビン・フッド、地底旅行、ノートルダムの鐘の4本です。
残念ながら日本語字幕も英語字幕もありません。

ドラマについて詳しく書かれた公式ガイドブックは日本語版もありますよ!ファンは必読です!!
わたしは買いました。とはいうものの、内容については少々がっかり。

内容は、エピソードガイドと写真をまとめたものとなっています。日本では未放映のスペシャル版についても触れています。
あとはキャスト紹介。それだけと言えばそれだけ・・・。込み入った話は全くなしです。

写真のウィッシュボーンをのほほんと見たい場合はどうぞ。

まだこれらはamazon.co.jpで購入できますよ。




主なキャスト

ウィッシュボーン(Wishbone)
声:ラリー・ブラントリー (Larry Brantley)
妄想癖のあるタルボット家の文学大好きな天才テリア犬。

ジョー・タルボット(Joe Talbot)
演:ジョーダン・ウォール (Jordan Wall)
ウィッシュボーンの飼い主。バスケットボールが大好きで活発な中学生。

エレン・タルボット (Ellen Tarot)
演:メリー・クリス・ウォール (Mary Chris Wall)
ジョーの母親。夫のスティーブを亡くし、シングルマザー。図書館で働いている。

デイヴィッド・バーンズ (David Barnes)
演:アダム・スプリングフィールド (Adam Springfield)
ジョーの近所に住む親友。科学者を目指している。妹のエミリーがいる。

サマンサ・ケプラー (Samantha Kepler)
演:クリス・アボット (Christie Abbott)
通称サム。ジョーの親友で、最も活発的。両親は離婚し、ピザ屋を経営する父親と暮らしている。

エミリー・バーンズ (Emily Barnes)
演:ジャズミン・マクギル(Jazmine McGill)
デイヴィッドの妹。大人(中学生)の事情に首を突っ込んでくるので、3人にとっては邪魔者でしかない。

直球評価

・ウィッシュボーンは生意気だけど超かわいい。
・犬嫌いならこのショウはあきらめるしか・・・。
・日本の子供にはちょっと厳しい作品が多い。
・とはいえ、観ていればそれなりにはわかる。
・知っているとより楽しめる。
・小学生向け。
・犬好きなら無条件で好きになれる。はず・・・。
・DVD買いました!!

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