アリーmyラブ (原題:Ally McBeal)

ソウルメイトって存在するの?

幼なじみビリーとの再会を果たした弁護士のアリー。
しかしビリーはすでに結婚していて、ビリー=ソウルメイトという妄想ははかなく打ち砕かれる。
きっとわたしのためだけに存在するソウルメイトがいるはず!
と、日々妄想を重ねながら、今日も法廷に立つ。

制作国: us.gifアメリカ
放送時間: 43分
ジャンル: コメディ、法廷
DVD発売: シーズン1~5
初放送: FOX 1997~2002
初放送(JP): NHK 1998~2003
Huluで配信中!!

総合評価:☆☆★
女性視点評価:☆☆☆★
恋愛上達度:☆★

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ボストンに住むアリー・マクビール (as Calista Flockhart)は妄想入りがちな弁護士。 ある日事務所をクビになり、ロースクールのクラスメイトであり、お金が一番と主張してやまないリチャード・フィッシュ (as Greg German)と、誰から見ても明らかに変人のジョン・ケイジ (as Peter MacNicol)が共同経営する事務所に拾われます。

そこには幼なじみで元恋人のビリー・トーマス (as Gil Bellows)がいて、ラッキー!!とばかりに妄想が膨らむが、ジョージア (as Courtney Smith)という妻がすでにいて、あっさり妄想は粉々に打ち砕かれます。

それにしてもリチャードとジョンは変人色が強く、事務所では浮いています。アリーはビリーとジョージアとの三角関係に悩まされながら、日々法廷に立ちます。セクシャルな内容の訴訟も多く、自らの恋愛生活と重ね合わせながら訴訟は進みます。
しかし、そこがアリーの得意分野です。とんでもない内容が多いのですが、真剣に審理が行われていくなか、敏腕ぶりを発揮します。

基本的にはコメディ色が強く、たまにヒューマンドラマ色が強くといったところ。そういった感じでアリーや事務所の面々の恋愛模様を描きながら展開していきます。

ショウのBGMおよび、オフィスの地下のバーの歌手にヴォンダ・シェパードを起用して様々な曲が流れます。音楽をショウに絡めていて、非常に楽しめます。バーでみんなで踊ったりするし、バーでなくてもその辺で踊ったり歌ったりが多いです。音楽好きな人は非常に楽しめると思いますよ。

また、ファッションが好きな方も同様に、特に女性達の着飾っている姿を見て楽しめると思います。

当時としては珍しく、随所でCGを使い、その時の状態や心境を表現しています。胸に矢が刺さったり、頭がどんどん大きくなったりと、慣用句として使われる表現をそのまま画面で表現するというのは非常に面白いです。今では同様の手法が普通に使われていますが、その先駆者であったわけです。

内容的には何が面白いかというと、アメリカは訴訟社会なわけです。見ての通り、くだらない民事訴訟が非常に多いです。訴訟を起こす人は自分はこうあるべきという権利を主張し、それを法律家の彼らが助けるわけです。
彼らは裁判に勝利し、権利を認めさせることで依頼者の幸せを引き寄せることができるのです。しかし、法律家が掴めるのはお金だけで、自身の幸せではないのです・・・。

そんな主人公達は、法律での戦いに勝利することは出来ても、なかなか私生活の戦いでは勝利することができないといいますか・・・。理論を駆使して裁判で勝てても、不条理の多い実生活ではなかなか幸せを掴めないというジレンマが見所なわけです。

裁判のように筋道の通った理屈をいくら並べて、陪審員的立場である女友達から多くの支持を得た(時には全会一致)としても、肝心の好きな相手の心が掴めなかったりするのです。この悩ましさが同世代の女性の心をつかんだわけです。

そんなのが事務所の内外で繰り広げられていて、毎回の裁判のケースと共通しているところが非常に面白いのです。それが男女の関係であったり、友情であったり、家族のことであったり、様々な面で描かれています。

直球評価

・アリーと同じ境遇の女性向け。
・男性にはあまり向かない。あまり理解できない。
・アメリカの民事訴訟への理解が少し必要。
・とはいえ余りにも訴訟がアホっぽい。
・色々な意味(恋愛、法律)で勉強になるが、役立ちそうにない。
・好きになれるキャラが必要。
・多分のんびりだらだら観るショウ。
・終盤はなあなあ。


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