アンディ・リクター (as Andy Richter)は、ピッカリング工業という軍事企業で働くライター。自称作家ですが、出版した短編小説はまだ一冊。現在は魚雷の取扱説明書を作成しています。社内での評価は高く、個室持ちです。

アンディのボスは、元同僚のジェシカ・グリーン (as Paget Brewster)。アンディとは長い間仲が良かったため、どちらもお互いを異性として意識できなくなっています。アンディ達チームの面倒見は非常に良いです。タイプとしてはアイスクイーン（氷の女王）です。

キースはアンディの同僚であり、親友です。彼はルックスが良く、女性に苦労しないところが、アンディとの大きな違いです。それでも、嫌みな態度を取ったりしないので、アンディは仲良くやっています。

バイロン・トグラーは、ある日アンディのオフィス内に突然やって来たイラストレーター。なぜかアンディの個室に席を設けることになってしまいます。オタクでシャイなので、あまり女性にはもてません。

アンディが恋するのは、最近新しくやって来た受付のウェンディ・マッケイ。不幸なことに、彼女が興味があるのはキースの方です。アンディは優しい男友達くらいにしか思っていません。

アンディには、空想上の友人がいます。このピッカリング工業を創業したMr.ピッカリングです。アンディに色々アドバイスをくれたり、意見をしますが、何せ生まれが1880年なので、最近のことにはかなりうといです。

アンディ、バイロン、キースはジェシカの部署に所属しています。ウェンディは受付なのでおまけですが、この5人は仲良くいつも行動を共にします。

まあ、オフィス内の出来事や、それぞれの異性との関係を描いたよくあるシトコムです。アンディは、こうなったらいいとか、ああなったら面白いとか、しょっちゅう妄想を繰り返します。これもよくあるパターン。

正直なところ、それぞれのキャラクターカラーが薄いです。これは脚本およびプロデューサーの責任としかいいようがありません。

一番キャラが立ってて頑張っているのはジェシカ役のパジェット・ブリュースターです。主役のアンディ・リクターじゃないところが悲しいですな。他の3人のキャラはあまりにもかわいそうです。

シーズン2からそこそこ面白くなってきますが、時すでに遅しで、ハーフシーズンでキャンセルされます。シーズン1は何か他のショウが面白くなくてキャンセルになり、その代替として6話だけ放映されました。しかし、次の年は自らが消えてしまいました。

もう少し面白そうな雰囲気を出さないと、続けて観ようとは思われないでしょうね。そんな感じがします。思い切り笑えるショウを目指しているわけではないでしょうが、オフビートにしても今ひとつ過ぎます。

ちなみに本物のアンディ・リクター自体は、コナン・オブライエン・ショウというトークショウなどの脚本を手がけ、高く評価されているライターです。

キャラクター色的視点

わたしが指摘するのはキャラの薄さです。

例えばキースは、アンディと親友というわりには取り立てて仲が良いように思えません。2人で色々と相談するシーンや親しく話すシーンが少なすぎるからです。

また、2枚目だけど笑えるキャラクターのはずが、ただの2枚目キャラになっています。もう少しアホにするとか、どこかずれてるキャラにでもしないと、ほぼ一般人です。

バイロンも、単体では全く笑えないキャラです。こちらはとてももてるようなキャラではないのですが、ただそれだけです。超オタクとかいうこともなく、上のキャラクタ紹介で何も書くことがないほど設定がないのです。

ウェンディも、キースとくっついてしまってから、アンディにとっては憧れ度が激減。単なるキースの恋人キャラです。度々アンディやキースに絡みますが、大した存在感が出てきません。

こう、愛せるおバカさがどのキャラにもないので、オフビート過ぎて何ともならないのです。

直球評価

・主役のアンディを含め、キャラの色が薄い。
・アンディの妄想はよくあるパターン。それだけでは足りない。
・Mr.ピッカリングの意味がほとんどない。
・唯一完成しているのがジェシカ。
・タイトルのControl the Universeの意味がわからん。
・この程度なら終わっても全く不思議がない。
・観やすいので悪くはないんですけどね・・・。