Puppets Who Kill

近付くな!その人形は危険だ!!

本来、人間たちと仲良く暮らすために生まれてきたはずの人形たち。
しかし、いくつかの人形は非常に危険で罪を犯したりする。
そんな人形たちは更生施設へと送り込まれる。
果たして彼らは社会復帰できるのか・・・。

制作国: ca.gifカナダ
放送時間: 23分
ジャンル: コメディ
DVD発売: シーズン 1,2 Best of 3&4(US,CA)
初放送: Comedy Network 2002~2006 4シーズン 53話
初放送(JP): 未公開

シーズン2まで全部観ました。
シーズン1,2のDVD持っています。シーズン3,4はBest ofよりコンプリートが出てほしい。

総合評価:☆☆☆★
キャラクター性:☆☆☆☆
低俗度:☆☆☆★


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このショウの世界では、人形たちは人間たちと同じように暮らしています。人形がいることに誰も違和感を持ちません。人形なので、たまに糸が付いてたり棒が付いてたりもしますが、誰も気にしません。そして、まるで人間と同じようにSexもします。人間と人形の組み合わせというのもあり。なんのこっちゃ・・・。

癒しを目的として作られた人形で、ナース?スタイルのカディーズ (as Bob Martin)は、その目的とは逆に人に苦痛を与える存在です。最も危険な人形の一人で、たまに人を殺そうとします。病院などで仕事をしています。

かわいい熊のぬいぐるみボタン (as James Rankin)は、マーケティングのスペシャリストとして、大企業に勤めていましたが、目標をSexパートナーを見つけることに設定していました。女性を見かけるや否や、その天才的な頭脳と自身の魅力で口説き落としにかかります。

子供向けのテレビ番組の助手として活躍していた汚い犬の人形ロッコ (as Bruce Hunter)は口が悪く、ある日ぶちきれて暴言をはきまくり、表舞台から姿を消します。いつも一言多く、トラブルの種をまいています。怒ると一番恐ろしく、誰も手がつけられなくなります。

ビル (as Gord Robertson)はクラシックな雰囲気を持つ人間の人形で、人間のコメディアンのパートナーとして数々のステージに立ってきました。奇妙なことに、彼のパートナーであった58人は事故とは思えない死に方でこの世を去っています。どうにもならなくなったり、頭にくると殺してしまえばいい。という危険な考えを持っています。

更生施設で問題多き彼らを相手にするのが、社会福祉指導員(ソーシャルワーカー)のダン・バーロウ (as Dan Redican)。彼らにモラルを植え付け、再び働けるようにすることが彼の使命ですが、はっきりいって不可能な使命です。

4人のために精一杯努力はしているものの、この達成不可能な仕事は彼の人格を蝕みつつあります。おかげで女性とはまったく縁が無いし、散々な生活を送っています。

この5人で共同生活を送っているわけですが、監獄にいるよりも自由があって楽しそうです。外にも出られるし、色んなもの食べられるし。

人形を使っているから子供向けの番組かと思いきや、むしろ年齢制限がつくような内容です。性的な内容もありますし、とんでもない罪を犯すし、言葉使いは悪いし・・・。教育に悪いこと間違いなしです。

しかもこんなアホくさいショウを見るなんてなんと悪趣味な・・・。でも非常に作りは良いですし、そこそこ実際面白いんですよねぇ。

番組の最後にそのエピソードのNGシーンを流すのは非常によいです。楽しめます。

人形の操作についてはよくわかりませんが、本当にうまく動かしていると感心します。棒や糸が見えてもよいと開き直っているところもポイントかもしれませんが、それでもうまくやっています。動かしている人を映さないように撮影しなければなりませんから。それもあってか、カメラワークは色々と工夫されています。

操る人は本当にすごいですね。移動とか大変みたいです。彼らが声も担当していますが、吹き込みではなくて、その場で録音しているようです。

4シーズンにわたって放映されただけあって、面白いです。人形たちは本当にむかつきますけどね。そもそもかわいくみえないですし・・・。多くの人間のゲストが出演するのですが、カナダの多くの役者はこのショウに出演しています。それが見てみようと思ったきっかけなんですけどね・・・。

本当にくだらないですが、Greg the Bunnyよりははるかに見れます。笑いのセンスがあります。ちょっと人格を疑われそうなので、あまり声を大にしてオススメとは言いたくありません・・・。

倫理的視点

人形のショウというと、何だか珍しいような気がしますが、よくよく考えるとセサミストリートもその一種です。決して珍しいというわけではないようですが、全編にわたって人形が登場する大人向けショウはそれほどないようです。わたしが観たことあるのは「Greg the Bunny」くらいです。

さておき、大人向けということで、ショウがどういう方向に転ぶかというと、もうお下品お下劣しかありません。普通に笑えるだけのコメディショウだと、わざわざ人形を使う必要もないでしょう。とがったキャラクタ性を人形に持たせることになります。

それにしても各人形の設定は見事です。かわいらしい(くはないが・・・)姿とは裏腹な危険人物にしてしまうあたりにセンスを感じます。この思い切った設定が功を奏したように思います。この設定、そして各話の脚本の双方が上手く調和しています。

よって、見た目とは裏腹に、このショウは危険な内容になってしまいました。間違って子供に見せようものなら、ありとあらゆる周囲の大人にどやされることになるでしょう。そもそも人形が犯罪者で、ブレーキが効かない連中です。しっかりとした倫理観を備えていない子供は、勘違いしてしまいそうです。

そういった低俗な内容なので、このショウ面白いよ!だなんて下手に人には勧められません。あんなけったいなショウを観てるなんて、人格疑っちゃうわ。とか、あんなのが好きだったなんて幻滅!なんていわれること間違いなしです。

なので、わたしもこの言葉でしめます。ひどいショウだ!!

直球評価

・設定からしてアホくさい。
・内容はもっとアホくさい。
・お下品、お下劣。
・子供には見せられない。
・人にこのショウ好きとは言えない。
・人形の操作はさすがプロ。

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