Balls of Steel
お下劣お粗末スタントショウ in ブリテン
毎回数人のくだらないスタントを観客に披露し、投票によって勝者にはBalls of Steelなる栄光のトロフィーが贈られる。
一般人や有名人などに迷惑極まりないスタントを展開し、栄光を勝ち取るのは誰だ?
この下劣さは半端じゃない!!
制作国: イギリス
放送時間: 35分
ジャンル: コメディ
DVD発売: Series 1~3 (UK)
初放送: Channel 4 2005~2008
初放送(JP): 未放送
総合評価:☆☆☆
低俗度:☆☆☆☆☆
うんざり度:☆☆☆☆☆
人気スタントの一つ、Neg's urban sports
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大英帝国よ、これでいいのか?
よくないでしょ・・・。このショウの説明は簡単。各パフォーマーが各々のスタントを撮影またはその場で実演し、観客の投票でトップに選ばれたものが、どでかい鉄の玉が2つついた栄光のトロフィー、Balls of Steelを獲得するというもの。
別に欲しくないけどね、あのトロフィー・・・。玉2つだし・・・。で、多分毎回返してるよ。予算無さそうだから。
はっきりいって、観客の投票というのもかなり怪しい気がする。誰かが連勝したりとかないもん。面白くないのがたまにチャンピオンになってるし・・・。
イギリス人とは感性が違うのかしら・・・。
番組はスタジオ収録。司会進行は脚本(おそらく各スタントの元ネタを考えている)でもあるマーク・ドラン。この人コメディアンなので話はうまいです。そういうことですので、スタントやる人は、単なるパフォーマーであることがほとんどです。
スタントをやる人
毎回5,6人が登場し、ほとんどが事前に撮影されたスタントを画面で披露して、観客の反応を伺います。どんな人いるか説明した方がいいですね。
アレックス・ゼイン (Alex Zane)は賞金のかかったゲームショウの収録というとことで一般人を集め、卑怯な手段を使って、賞金を絶対に手にさせないという、イカサマ番組をやってのけます。
クイズで正解してるのにぶぶーってならしたりとか、クイズのボタンが効かなかったりとか、一人だけに超難問を出したりとか、とにかく悪事の限りを尽くします。彼のこのスタント、悪趣味ですが結構面白いです。
The Annoying Devil(迷惑悪魔) (as Jason Attar/Barrie Hall)は、真っ赤な悪魔のコスチュームを着て、街中の人にいたずらを仕掛けます。デビルだからって許されるのかよ・・・ってくらい迷惑なことをしてまわります。
もちろん事後許可制なので、生の反応を楽しめるのですが、こちらもちょっとやり過ぎ・・・っての多いです。一つのことをずっとではなく、何種類かのいたずらが並べられています。観る側としては楽しみやすくてよいです。
ネッジ・デュプリーは、Neg's New Urban Sports(ネッジの新都会スポーツ)と題して、街中でも楽しめる新しいスポーツを考え出し、その辺で実践し記録に挑みます。個人競技で記録を目指すわけですが、周囲の一般人をそのスポーツのツールとして使うので、これまたかなり迷惑です。でも、結構面白かったりします。
オリヴィア・リーのOlivia Lee Prank TVは、芸能人相手にインタビューを試みますが、もちろん失礼なことしまくりです。まあよくあるパターンとは思っていましたが、かなり過激!!大御所に中指立てたり、水鉄砲撃ったりとか、ちょいやり過ぎ。
ディルド型(男性器型の大人のおもちゃ)のマイクでのインタビューするというのが、一つの特徴ですね。
彼女が業界でほされないかどうか心配です。かなり度胸あります。<報復もくらいますが・・・
おそらく一番観たくないのが、ペインメン (Pain men)。プリッチャード (as Mike Locke)とパンチョ (as Matthew Pritchard)の2人。彼らはスタジオでパフォーマンスを行います。これ、ちょっと目を背けたくなるようなのが多いです。実際に危険すぎ(痛そうすぎ)てカメラに映せないようなシーンもあります。
で、その痛さが10段階で何点かを発表します。これ、全然意味無い。凄く痛そうで7とか。
ちゃんとDon't Try At Home(お家でやらないように)って警告してますので、絶対真似しないように・・・。
Militant Black Guy(軍所属の黒人)のトジュ・オコロドゥドゥは、黒人なので、白人の黒人に対する差別用語に非常に敏感。聞き間違いも含めて、一言でも耳にしようものなら、ラップなノリで発言者を責めまくります。もちろん相手は唖然・・・。結構面白いかも。オチがいいです。
こういうのも差別用語なんだーと勉強になります。
バニー・ボイラー (Bunny Boiler)のタイラ・ズッチは、恋人とデート中の男に近寄り、男を誘惑しまくります。あっさりその誘惑にはまり、結果彼女が怒り出すわけで、その反応を楽しむというもの。
おいおい、これが原因で別れたらどうすんの?というか、男のダメダメさがよく出ます・・・。いや、イギリス人の男ってアホなのか、簡単にひっかかります。まあ、ひっかかったのを選んで流してるんだがね。これは面白い。
Big Gay Following(でかいゲイがやってくる)のエリック・ペイジは、"You fancy a bum?"と一般人に聞きまくります。直訳すると"お尻好き?"ってことで、まあ暗にアレを指してます。
まず、パッと意味がわからないのと、わかったらわかったで断られます。その時は"Understood"(ああ、わかったよ)と、あっさり引き下がります。
ドーン・ポッターはMan Tester(男性試験官)。バーで男を誘惑し、お外でいいことしようかって時にお手洗いで席を外し、男どもが思わず逃げたくなるような行動を見せます。で、席を外したりしたところでビデオを止め、観客にStay or go?(留まる?逃げる?)なんて聞くところが面白いです。
第1シリーズではあと2人。
Naked Manのロビン・ハックステーブル。これは、単にヌーディストとかいって、裸で歩く男の周囲の反応を観るものです。理解があったりなかったり。でも、よくやるね・・・。
ロス・リーのThe Worlds Worstは、世界で最もひどいサービスを提供します。これまた一般人相手なので迷惑極まりない・・・。
シーズン2以降新登場のスタント
シーズン2では、人気がなかったものは姿を消し、新たな何人かが登場します。
Meet The Fuckersのトニー・パーソンズ (Tony Parsons)とケリー・バージェス (Kelly Burgess)のカップル。突然公共の場で服を脱ぎ、Sexを始めます。まあ、本当にはやってないけど・・・。というか、公然わいせつで逮捕されないの?とか、放映していいの?ってレベルです。
川下りの船の上でやっているのを、水上警察に注意されていましたから、やっぱりダメみたいですねぇ。日本でこれやったら、放送局が存亡の危機に立たされますよ・・・。
Mr. Inappropriateこと、ティム・ショウ (Tim Shaw)は、みんながやって欲しくないことを、公共でやってしまいます。おならを出しまくったり、語学講座で放送禁止用語を教えたりと。
見た目は一見紳士ですが、ひどいギャップです。
文句なし!最低スタント!!
唯一他と違うのが、ニュージーランドのトップスタントというふれこみのランディ・"デアデヴィル"・キャンベル (as Chris Stapp)。これ、完全に作ってます。危険なスタントにチャレンジするわけですが、変な事故が起こってハチャメチャになります。
一応危険なジャンプとか体当たりとかはやるので、スタントマンなんだなーとは思います。超アホ路線です。あまりにものアホさにがっかりします。観たくないくらいアホで面白くない・・・。観ているこっちが恥ずかしくなります。
大変不評だったようで、シーズン1で消えました。まあ当然・・・。Balls of Steelを獲得したこともありません。
日本では無理!!
言うまでもなく、物凄く低俗です。 色々イギリスのショウを観ている人に言わせれば、ああ、あっちの路線ねって感じ。ダメって人にはとてもじゃないですが受け容れられないと思います。
日本じゃこれ、放映できないですね。あまりにお下劣だし、多くの人の気分を害すると思われます。ま、買ってまで観るほどではないと思いますよ(わたしは買ったけど・・・)。ただ、超あほあほが大好きな人にはお勧めします・・・。
そして、日本のテレビ文化に合わせて似たようなショウを作ることはできると思います。
そんな番組で視聴率とれるかどうかは別として・・・。
欧米、ラテンアメリカなど、幅広く放映されたようです。
オーストラリアでは、オーストラリア版であるBalls of Steel Australiaが制作されたようです。
結構人気だとか・・・。
他にも、アメリカ、イタリア、スウェーデンでも制作されたようです。
日本人的視点
日本にもくっだらねーバラエティ番組があってうんざりすることがあります。もうアホらしくて観てられないってのたくさんありますよね。
しかし、イギリスのコメディ番組は更にその下を行く低俗ぶりです。シトコム(シチュエーションコメディ)もアメリカのそれよりかなりお下品で、しかもそれを国営放送のBBC(日本のNHKにあたる)が堂々とファミリータイムに放映しています。
お下品さ、お下劣さに比例する面白さというものは存在します。しかし、個人差はありますが、一定のラインを超えるとうんざり感が発生し、それも同様に比例していきます。
イギリスの多くのお下劣ショウは、多くの場合、日本人の許容範囲という基準を遙かに超えています。このショウも恐らくそれに類するでしょう。
こうした感覚の差が大きいため、イギリスのショウ(特にコメディ)があまり日本に流入してこないんでしょうね。
直球評価
・事後承諾とはいえやり過ぎ。
・気分を害する可能性大。
・これを楽しいと感じる自分に幻滅。
・イギリス人の感性を疑う。
・司会のマーク・ドランの喋りはうまい。
・ランディ・キャンベルのスタントは最低。
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